【加付式“連番の法則”】宝塚記念など先週の回顧・検証
全国的な「緊急事態宣言」や「他の都道府県への移動制限」が解除され、首都・東京でも独自の「東京アラート」、そして「すべての業種への休業要請」を解除するとしたが、人々の動きが戻ってきた東京をはじめ、感染者が再び増加傾向に。こうした背景もあってかJRAでは26日、「無観客競馬を7月19日まで引き続き実施する」ことを発表した。
そして週始まりの22日に、JRAが「新型コロナウイルス感染症対策への支援として、宝塚記念当日の売り上げから50億円を拠出する」と発表して迎えたGⅠ・宝塚記念。過去10年間で7回の勝ち馬が出ていた8枠から今年も勝ち馬が出て、これで11年間で8回目。一概に枠の有利不利は述べられないが、ここまで偏った傾向も珍しい。そしてその優勝馬は牝馬・クロノジェネシス。筆者の「宝塚記念 展望」YouTube配信では取り上げたが、この牝馬もデータ的にはキーワードとなった。同じく過去10年間では、牡馬・騸馬の3着内率が「16.9%」に対し、牝馬のそれは「45.0%」だったのである。既にGⅠ馬であり、前戦・大阪杯からもその実力に疑うところのない同馬には、強力なデータ後押しとなり、スイープトウショウ、マリアライトといった過去の宝塚記念・優勝牝馬に勝るとも劣らない、実に見事なグランプリ制覇となった。
そのGⅠ・宝塚記念では残念ながら連番の法則決着とはならなかったが、土日3場のメイン競走6レース中4レースが連番の法則決着。土曜の阪神メイン「水無月ステークス」では、法則の「同番」決着で100万馬券。その大波乱配当もこの「同番」が演出した。
それでは、先週の結果を振り返ろう。全結果は下表のとおり。
- | 東京 | 阪神 | 函館 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|---|
ALL連番 | 1 | 0 | 1 | 2 | 5.6 |
一組連番 | 5 | 8 | 3 | 16 | 44.4 |
同番 | 3 | 0 | 0 | 3 | 8.3 |
合計 | 9 | 8 | 4 | - | - |
出現率(%) | 75.0 | 66.7 | 33.3 | - | - |
- | 東京 | 阪神 | 函館 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|---|
ALL連番 | 0 | 1 | 0 | 1 | 2.8 |
一組連番 | 8 | 5 | 7 | 20 | 55.6 |
同番 | 2 | 1 | 1 | 4 | 11.1 |
合計 | 10 | 7 | 8 | - | - |
出現率(%) | 83.3 | 58.3 | 66.7 | - | - |
先週は、土曜日曜3場合計72レース中、出現確率No.1の「一組連番」が36レース、「ALL連番」が3レース、「同番」が7レースといった出現回数。「ALL連番」はかなり少なく、「同番」がやや多め、の出現となった。「一組連番」は先週ほどではなかったが、通常通りに出現。ただ、土曜函館だけは連番の法則全体で12レース中4回と少なく、法則出現率としては異常に低い結果に終わった。配当面では、土日ともに開催最終週となった「東京」が高配当を多く輩出。法則からの100万馬券だけでも土曜2回、日曜1回をはじめ、10万馬券も「東京」だけが1日4レース以上と多数を数えた。3場2日間全体で見ると、前記土曜函館だけは「33.3%」と5割を切る結果となったが、その他はすべて通常通り5割以上の出現率。特に東京は土曜「75.0%」日曜「83.3%」と多く出現し、東京開催をメインに「法則買い」に臨まれた向きには、当たり週となった可能性がある。
多数出現の「一組連番」は、先週もほとんどが万馬券で100万超3回、10万超が6回出現。ただ、100万超1回は当コラムで注目としている3番人気との「一組連番」で出現したが、その他は6・7番人気との「一組連番」波乱が多く見られた。人気を手掛かりに超高額を手にするのは、少し難しかった週と言えたかもしれない。それでも20万馬券とはじめ、10万未満でも5万以上の高配当を1・2番人気からの「一組連番」で数多く出しており、やはり両脇馬番を抑えることで叶う好配当獲得の大切さは先週も示していた。
「同番」組み合わせは、土日で7回出現。内4回の10万超高額配当は、いずれも注目の3~5番人気との「同番」から出現した。特に東京開催では土曜3回、日曜2回と3場の中では唯一複数回出現し、すべて万馬券配当。その東京「同番」全5回も3~5番人気との「同番」決着で、10万超3回。「この土日は東京での法則買いが当たり」と前記したが、「同番」狙いの方には特に当たり週だったか。対して、土曜の阪神・函館では「同番」が1回も出現せず、こちらで狙われた方には不運な週となった。ただ、近いうちに「前半のまとめ」も記させていただくつもりだが、「同番」は高配当が多く、平均1日1回以上は出現する確率が出ているので、「狙い続ける手はある」と申し上げておこう。
最もお勧めと推奨している「ALL連番」は、土日で全3回と最近では最も出現が少なかった。ただ配当面では「100万超」が、土曜東京10レースで出現。2番人気が3着の「ALL連番」大波乱となった。残る「ALL連番」は、土曜函館3レースと日曜阪神1レースの2回で、いずれも5万以上の配当。特に函館3レースは、1番人気が1着に入る順当結果の「ALL連番」で3連複・3連単ともに万馬券。1番人気からの「ALL連番」でも高配当は手に出来るので、是非今後も、上位人気からの「ALL連番」にも注意を向けておいていただきたい。
馬券予想や組み立ては、人それぞれ千差万別。近走成績や指数、馬場適正やレース展開などなど、軸馬選定は今まで通り貴方次第で良いのです。
高確率で狙いたいなら「一組連番」、一発ホームランを狙いたいなら「ALL(すべて)連番」「同番」。いずれの組を採用するか(もちろんすべての組でも)は、貴方次第。そして特に大きな配当を目指すなら、注目すべきは「3~5番人気」からの組み合わせ。この「先週の出現確率」に納得いただけたなら、「加付式連番の法則」を「諦めず、次だ、次だ・・・」と試していただきたい。