やたら、格上挑戦をする森秀行調教師。

1993年レガシーワールドでジャパンカップを制し、30代半ばでGⅠホースを育て挙げたその手腕は紛れもなく本物。しかし、近年は全盛期に比べるとかなり数字を落としている。ちなみに、1993年は調教師開業元年で5勝しか挙げていないが、その内の1勝がレガシーワールドのジャパンC勝利である。日本国内最高賞金のレースをコタシャーンの凡ミスが合ったとは言え勝ちは勝ち。赤ランプが灯った時点で着順は確定する。

森秀行調教師は、当初様々な馬主と親交が深かった。よく、表彰パーティで面識のない馬主に頭を下げて営業をかけていたのを思い出す。そんな努力もあってか2006年にリーディングトレーナーに輝く。重賞は5勝でGⅡ・1勝、GⅢ・4勝、GⅠ勝利はない年だったがコンスタントに勝ち星を伸ばした。

2010年キャプテントゥーレで朝日チャレンジCを制して以降、中央での重賞勝利がない。最近は未勝利馬をオープン特別に格上挑戦させる事が多い。今週も500万条件だが、ヤマボウシ賞にエスシーエイトを登録している。未勝利で連続2着はあるものの、前走は距離を伸ばして11着惨敗。2着はいずれもダート1000Mだった。惨敗した前走は1700Mに距離を延長して惨敗。今回は格上挑戦に加え1400M戦。ここも厳しい戦いが予想される。迷走する森厩舎、本来の道に戻ってくる事はあるのか?