“芦毛の怪物”クロフネが老衰で死亡
2001年にNHKマイルC、ジャパンカップダートの芝・ダート両方で活躍した数少ない名馬・クロフネ(牡23)が、17日に繋養先の北海道勇払郡安平町の社台スタリオンステーションで老衰のため死亡したことが明らかになった。18日、JRAが発表した。
クロフネは2000年に京都の芝1600mでデビュー。翌年2001年の毎日杯を制し、重賞初制覇を達成。続くNHKマイルCも優勝し、G1初制覇を果たして重賞を連勝。同年秋初戦の神戸新聞杯で3着入線後にダートへ転身し、武蔵野Sを快勝。続くジャパンカップダートも勝利し、芝・ダートの両方でG1を優勝した。2001年度のJRA賞最優秀ダートホースを受賞した。
翌年にはダートで行われる世界最高賞金競走・ドバイワールドカップを目標とすることが決定していたが、屈腱炎を発症し、現役を引退した。引退後は北海道安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬入り。種牡馬としては2012年のヴィクトリアマイルを勝利したホエールキャプチャや、2011年のスプリンターズS、2012年の高松宮記念を勝利したカレンチャンなど数々の活躍馬を輩出してきた。種牡馬生活を終えたあとも引き続き同所で繋養されていたが、ここ2カ月ほどは体調が優れなかったとされている。
クロフネは父フレンチデピュティ、母ブルーアヴェニュー、母父Classic Go Goという血統。通算成績は10戦6勝。クロフネ号のご冥福をお祈りします。