日米オークス制した名牝・シーザリオが死亡
2005年の日米のオークスを制し、同年のJRA賞最優秀3歳牝馬および最優秀父内国産馬を受賞したシーザリオ(牝19)が、子宮周囲の動脈破裂による出血性ショックで死亡したことが明らかになった。28日、JRAが公式ホームページで明かした。
シーザリオは2004年12月に阪神の1600mでデビュー。翌年の日米オークスを制し、多くのファンの期待を集めたが、右前繋靱帯炎により早期の引退を余儀なくされた。現役引退後はノーザンファーム(北海道勇払郡安平町)において繁殖牝馬として供用され、2013年菊花賞、2014年ジャパンCを制したエピファネイアや、2015年朝日杯FS覇者リオンディーズ、2018年ホープフルSと2019年皐月賞を制したサートゥルナーリアとG1馬3頭を輩出し、繁殖牝馬としても活躍した。
ノーザンファーム吉田勝己代表のコメントは以下の通り。「突然のことでただただ驚き、胸を締め付けられる思いです。日米オークス制覇の輝かしい競走実績だけでなく、初年度産駒から3冠牝馬輩出のエピファネイア、産駒が先日のサウジダービーを制したリオンディーズ、そして今年からスタッド入りしたサートゥルナーリアと、3頭の種牡馬を産んだ彼女には感謝の言葉しかありません。牧場の礎を築いてくれたシーザリオが亡くなったことは、誠に残念でなりませんが、今は安らかに眠ってほしい思いでいっぱいです。」
シーザリオは父スペシャルウィーク、母キロフプリミエール、母父Sadler's Wellsという血統。通算成績は6戦3勝。シーザリオ号のご冥福をお祈りします。
参考:JRA