JRA平安ステークス(2021)は“中京適性”の高い馬に注目!

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貴重な中央のダート中距離重賞だけあり、好メンバーが揃った今年の平安ステークス。マーチSを1番人気で14着に大敗したアメリカンシードが人気の中心となりそうです。

追い切り評価でも高く評価させていただいたように状態については全く問題なさそうですし、まともに走れそうな今回は巻き返してくる可能性は十分ありそうです。しかし条件戦から一気にメンバーレベルも上がっており、アタマで固定するほどの信頼度はないと見ています。

先日公開したデータと傾向の記事でも述べたように、同レースは上位人気の成績が非常に不安定で、伏兵の台頭も目立つレースです。今年も人気薄から買っても楽しめそうなメンバー構成ということで、今回は上位人気の一角からは外れた馬から狙ってみたいと思います。

その馬はマルシュロレーヌです。昨年秋に小倉の桜島Sでダートへ転身し、見事快勝。その後も大井のレディスプレリュードとTCK女王盃、川崎のエンプレス杯を快勝するなど、地方交流重賞で活躍しているオルフェーヴル産駒の5歳牝馬です。

久々の中央ダート戦となりますが、桜島Sの快勝ぶりを見ても中央のダートは合いそうですし、今週名古屋の平日は雨が続きましたが、土日は晴れる予報となっているので、ちょうど良い砂質でレースに出れそうです。

地方交流戦での好走ぶりも評価したいですが、ベストパフォーマンスはダートへの華麗な転身を果たした桜島Sでしょう。後方集団の内で脚をしっかりと溜め、300mにも満たない小倉の短い直線で一気に交わして快勝と緒戦から強い勝ちっぷりを披露しました。

地方でもまだまだ直線は伸びそうでしたし、短い直線の小倉であれだけの脚が使えるのであれば、100m以上直線が長い中京の1900mなら十分にこの馬の能力を発揮できるのではないでしょうか。ということで本命はマルシュロレーヌです。

次に相手ですが、人気薄の激走も十分なレースということで、オススメの穴馬を1頭紹介したいと思います。その馬はサクラアリュールです。

1900m以上のレースには12回出走しており、スタミナと距離経験はメンバー1と言っていいかもしれません。また、中京開催となった昨年のシリウスSでは内から伸びて2着に好走しており、中京の1900mで好走済みなのも好材料です。今年初戦の名古屋城Sでも10番人気ながら3着に食い込んでおり、中京コースは相性バツグンです。

東京コースでも好走しており、坂での動きがとにかく良い馬なのでここはベスト舞台と言って良いでしょう。近2戦はオープン特別で3着と安定しており、鞍上も乗り慣れた武豊騎手なら問題なし。複勝を厚めで狙いたくなる魅力たっぷりの伏兵です。

ということで今年の平安Sは、本命マルシュロレーヌ、穴馬にはサクラアリュールを絶対におさえておくという予想で勝負したいと思います。