【ジャパンカップ2016反省会】キタサンブラック、強かったとしか言いようがない

やはりキタサンブラックは強かった。他が楽に競馬させすぎたという感じもしましたが、楽逃げまではなんとなくは想像ついた方も多いのではないでしょうか。ただ、最期はキレ負けして追込み馬が!という流れで頭からは外していた方も少なくないでしょう。しかしラスト4ハロンめは11秒台を刻み、他もついていかざるを得ない状況に自ら持っていきます。自らロングスパートを仕掛け、スタミナ勝負に持ち込んで最期まで逃げ切ったキタサンブラックは強かったとしか言いようがありません。

サウンズオブアースの2着もさすが。直線では伸びずに終わるかと思いきや、残り200mでギアがまた入ったのか急加速。デムーロ騎手の大一番には驚かされてばかりですね。重賞未勝利なのに獲得賞金が4億円とシルバーコレクターぶりに磨きがかかりましたが、実力があるのも事実。もっとも美しく手入れされた馬を担当する厩舎スタッフの努力を称え表彰する「ベストターンドアウト賞」を同馬を管理する新妻一男厩務員が受賞したことからも、馬の状態はかなり良かったのでしょう。ただ、やはりスローでなければいけないのは大前提としてあり、それでも2着までというのがネックです。有馬記念でも引き続き警戒したいですね。

3着馬のシュヴァルグランは個人的には一番頑張ったで賞をあげたい馬です。2着馬サウンズオブアースの後ろをマークして、直線でも先に動いたサウンズオブアースの後ろを追走。スピードに乗るまではもどかしい感じですが、最期はようやく伸びてきてサウンズオブアースの半馬身差3着に入着します。直線序盤で置かれてしまって最期も若干脚を余してますが、スローのこの展開ではこれがベストの走りだったと思います。3,4コーナーで早めに動く手もありましたが、キタサンブラックが一気に引き上げれば外で消耗したかもしれません。福永騎手の好騎乗も光り、有馬記念へ向けても良いイメージで終えれたかと思います。

外国馬は今後も軽視で良さそう

やはり外国馬は今年も買わないのが正解でした。昨年6着のイラプトは14着。昨年11着のナイトフラワーは12着に敗れ、初参戦のイキートスが外国馬では最高着順の7着に入着しました。イキートスが直線抜け出してラスト200mあたりで3,4番手にいた時はオッ!と思いましたが、ラスト100mで一気に入れ替わりました。見せ場は作れましたが、今後も外国馬は軽視で良さそうです。

ディーマジェスティ条件全く合わず凡走。距離は2000mまでか

ディーマジェスティは上位人気の一角でしたが、今回は凡走も凡走。見せ場もなく13着に敗れました。距離が伸びてさらにスローからのロングスパート戦となるとパフォーマンスもここまで落ちるのかという感じです。力負けという感じでもありませんので、今後は休んで距離短縮して巻き返しに期待したいと思います。

リアルスティールから買っていた筆者の馬券は外れましたが、サブちゃんこと北島三郎オーナーの元気で嬉しそうな姿が見れたのは良かったです。北島氏は頸椎(けいつい)症性脊髄症の入院と手術で10月に退院したばかりでしたので体調が心配でしたが、レース後の馬主インタビューでは恒例のまつりも歌ってくれて一安心。有馬記念は去年3着のキタサンブラックですが、この勢いなら年末までまつりが続いてもおかしくありませんね。