JRA京都新聞杯(2020)はアドマイヤビルゴで間違いなし?

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直近2年は人気馬が崩れる波乱決着となっていますが、やや上位が混戦気味だった例年とは打って変わって今年は強そうな馬が1頭参戦します。

5億8000万円で落札された期待のディープインパクト産駒アドマイヤビルゴです。

2番手追走から直線半ばで抜け出しデビュー戦を快勝すると、続く若葉Sでは3番手からメンバー最速の上がり3F33秒6の末脚で抜け出し、2馬身差でデビュー2連勝を果たしました。

高額落札馬で期待度が高い馬ということも人気を集める要因となりそうですが、やはり注目すべきは前走の若葉Sの内容で、勝ち時計の1分58秒6というタイムは2011年ダノンミルが記録した1分59秒1を0.5秒も上回っており、過去10年では最速です。そんな中で上がり最速33秒6という好時計を坂のある阪神でマークするのだから、期待せずにはいられない1頭でしょう。

また、先週開幕した京都は差しが決まっていましたし、ここでも強烈な末脚が炸裂する可能性は高そうです。若葉Sのメンバーレベルはそこまで高くありませんでしたが、アドマイヤビルゴ単体のレース内容だけでも十分強さが伝わる一戦であったと感じます。正直メンバーレベルも今年はそこまでという印象ですし、ダービーを見据えた出走なら当然ここで躓くわけにはいかないでしょう。

ということで本命はほぼアドマイヤビルゴで間違いなさそうですが、問題は相手です。アドマイヤビルゴに人気が集中しそうなため、この馬を本命視するならどうしても相手も買い方も絞る必要があります。

近年の波乱傾向から穴馬にも手を出したくなるところですが、“この馬しかいない”というような穴馬も見当たらないため今年は比較的順当決着となりそうな気配がいたします。

今回有力な相手候補として選ぶのはスプリングS・4着のファルコニアです。初勝利まで3戦を要しましたが、続くあすなろ賞を快勝し、初重賞となったスプリングSでも4着に善戦しました。勝ったガロアクリークは続く皐月賞で3着に好走していますし、メンバーレベルは低くはなかったと言えるでしょう。

今回は未勝利を勝った京都が舞台ですし、兄に長距離で活躍したトーセンカンビーナがいることからも、距離延長はプラスとなりそうです。

ということで今年の京都新聞杯は、馬券的な妙味はありませんが、上位人気が予想されるアドマイヤビルゴとファルコニアの2頭を中心視した馬券で勝負したいと思います。