JRAマイラーズC(2021)は“速い上がり”が使える馬を重視

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安田記念の前哨戦ということで注目度の高いマイラーズCですが、関西のマイラーを中心に多種多様な適性を持つ馬が出走する一戦で、波乱決着も多く、本番に繋がりにくいという難解な一戦です。今年もG2としてはやや手薄なメンバーが揃ったという印象で、どの馬にもチャンスがありそうな気配がいたします。

混戦メンバーとなりますが、阪神マイルが舞台ならやはり重視したいのは“速い上がり”が使える馬。この要素を重要視した上で今回最有力視しているのは、前走洛陽S・5着のアルジャンナです。

今回と同じ阪神マイルで5着に敗れましたが、膝の手術明けで約8ヶ月ぶり、初のマイル、スタートで出遅れてスローの上がり勝負という中での5着は決して悪くない結果であると感じます。上がりはメンバー2位の32秒8の末脚を使えていますし、これまでキャリア6戦中5戦がメンバー2位以内の上がりをマークと、良い末脚を持っている点は阪神の舞台においては好材料です。今回は逃げ馬候補も多数おり、メンバー構成的には前走のようなスローにはならなそうなので、同馬向きの展開となるのではないでしょうか。

阪神は3戦して前走の1800mの毎日杯で2着、2000mの新馬戦で1着と前走の洛陽S・5着以外は好成績で、まともに走れば相性は良い舞台です。休み明けを叩いた上積みもありそうで、抜けた馬が不在、速い上がりが使える点などから、今回はアルジャンナを本命視したいと思います。

次に対抗馬ですが、対抗馬で最有力視しているのは、前走六甲S・2着のラセットです。

今回と同じ阪神マイルの六甲Sでは、雨で時計のかかっていた馬場を後方一気から上がり最速33秒8の脚で突っ込んで2着。開催11週目で時計のかかる今の阪神は合いそうですし、阪神マイルで行われた昨年の中京記念でも上がり最速33秒9の脚で2着の実績があるように、この条件はベストです。

まだオープンも勝てていない馬ですが、今回はG2と言えどオープン特別とさほど大差ないメンバー構成ということで、十分勝ち負けになると見ます。

ということで今年のマイラーズCは、本命アルジャンナ、対抗ラセットという予想で勝負したいと思います。