今週からは新潟競馬が開催。開幕週を飾る重賞は直線1000mの電撃戦「アイビスサマーダッシュ」です。先週まで不安定だった天候も、今週からは安定して晴れ間が続いており、スピード決着となる可能性が高そうです。
今年のメンバーには、一昨年の覇者で昨年2着のライオンボスをはじめ、京王杯2歳Sの勝ち馬モントライゼや、葵Sでそのモントライゼに先着したオールアットワンス、同条件の韋駄天Sを快勝したタマモメイトウなどの有力馬が集結しました。
直線のみの特殊な条件ということもあり、過去に同条件で好走実績がある馬の適性面におけるアドバンテージは大きいでしょう。リピーターの活躍が多いのも同レースの特徴です。
直線競馬の好走実績があるライオンボスやタマモメイトウは上位人気に推されそうですが、7歳牝馬のヒロイックアゲンも無視はできないでしょう。
前走の韋駄天Sでは4番人気に推されながら12着大敗しましたが、特殊な馬場で不利な内枠が影響した可能性が大きそうです。2走前のオーシャンSでは4着に好走しており、スピード能力は重賞級です。
また、直線1000mは過去に5度走っており、前走以外の4戦はいずれも3着以内と好走率は高め。リミテッドのルミエールオータムダッシュでは外枠スタートから進め、外ラチ沿いを走り、中盤で先頭に立って押し切り2馬身差の快勝と、強い勝ちっぷりでした。大外枠で気分よく走れたことも大きいと思いますが、好スタートから小出しに脚を使いながら後続を寄せ付けずに逃げ切る好内容の競馬を披露しました。
それとは異なり大敗した前走は、7番枠から一番密な外側に進路を取りにくい位置取りにはまってしまい、内の馬とも接触するかのような、実に気分悪いレースでした。新潟1000mは枠や結果的に位置関係がかなり影響してしまいがちですが、荻野極騎手が連続で騎乗するからには、前車の轍を踏むようなことはしないでしょう。6年目の荻野極騎手にとっても重賞初制覇の大チャンスと言ってもいいかもしれません。
ということでアイビスサマーダッシュは、本来1000m直線が得意なヒロイックアゲインが気分よく走って人馬共の重賞制覇を果たしてくれることに期待したいと思います。