アメリカの3冠馬で、日本でもジャパンダートダービー勝ち馬のダノンファラオ、今年のフェブラリーS勝ち馬のカフェファラオといった馬を早くも輩出しているのが、アメリカンファラオです。
芝でも個性を発揮しているリフレイムなどの産駒がおり、適性はダートという見方が強いですが、日本の繁殖牝馬とはつけやすい血統だけに芝の大物が出てくる可能性も十分ありえます。
高額となる種付け料がネックとなりそうなアメリカンファラオですが、日本でその血を取り入れることができるチャンスが浦河町に訪れています。
昨年のカルティエ賞最優秀2歳牡馬に選ばれたヴァンゴッホが、浦河町のイーストスタッドで種牡馬となることが発表されています。
父の血はもちろんのこと、母イマジンはイギリスのオークス馬という一流の血統背景の持ち主で、2歳7月にデビューし初勝利を挙げるまでに5戦を要したものの、イギリスのG3オータムSで2着に入ると、フランスG1のクリテリウムアンテルナシオナルで2着馬に4馬身差をつける完勝でG1タイトルを手にしています。
日本ですでに実績を残しているアメリカンファラオの直仔で、芝の2歳G1を制しているヴァンゴッホの需要は、芝馬・ダート馬ともに生産者としては自身の仕上がりの早さも含めて魅力的な1頭になるのではないでしょうか。
アメリカからの輸入種牡馬といえばやはりサンデーサイレンスがダントツの実績を残してきた日本の競馬界ですが、新たな風を吹かせることができるかどうかも含めて、注目したい1頭となりそうですね。