小倉の日曜メインは1200mの電撃ハンデ重賞「北九州記念」が行われます。

ここしばらくの大雨続きで今週末も雨予報ということもあり、馬場状態が気になるところです。波乱傾向の強いレースでもあるので、天気同様に大荒れの決着も十分有り得そうです。

今年は高松宮記念を勝っていて昨年の2着馬モズスーパーフレアや、昨年そのモズスーパーフレアを差し切ったレッドアンシェル、スプリンターズステークス3着のあるアウィルアウェイなどの実績馬に加え、今年は小倉競馬場で行われたCBC賞の上位馬に活きのいい3歳勢など多種彩々なメンバーが揃いました。

そんな中で注目しているのは3歳牝馬のシゲルピンクルビーです。

シゲルピンクルビーは、G2フィリーズレビューを勝っている重賞ウイナーですが、1400mのレースで2戦2勝がある代わりに前々走の桜花賞では16着、前走の函館スプリント9着、2戦目の阪神ジュベナイルフィリーズ17着と勝つか大敗かというムラ駆けの印象があるかもしれません。

ただ、大敗理由は明白で、大敗の阪神JFと桜花賞はG1で1600m、そして前走の函館スプリントは直線でなかなか進路がなくなり、ようやく見つけた進路で詰まるなど不利尽くしでした。函館スプリントは不利がなければ上位に来れていた脚色だったことを考えると、典型的な短距離馬である可能性が高そうです。

今回実績馬や好調馬が揃っていますが、実績馬の多くはそれだけハンデが重たく、馬場が悪くなれば、その負荷が影響してしまう可能性がありますし、近走好調馬もファストフォースのようにCBC賞を勝ったらいきなり3kgも斤量が増えてますし、高速馬場で勝ってきた馬が多いだけに実績馬同様に馬場によってその快速がそがれてしまう可能性もかなりありそうです。

それらの馬達と比較すると、シゲルピンクルビーは3歳馬なのでハンデが軽く、前走50kgから52kgと増えてはいますが、フィリーズレビューを54kgで制しているこの馬にとって52kgは好材料。馬場については未知の面はあるものの、モーリス産駒で力強い走り方から見ても、52kgの軽量ならそこまでマイナスにはならないでしょう。

ということで今年の北九州記念は、雨による馬場悪化も予想される中、斤量が相対的に恵まれ、典型的な短距離馬と思われるシゲルピンクルビーが短距離界の新星となる快勝劇を演出してくれることを期待して応援したいと思います。