いよいよグランプリ・有馬記念が迫ってきました。東京大賞典があるとはいえ、競馬ファンからすると、有馬記念が終わると冬休みという感じです。来年のお年玉をあげた残りは金杯に使う、これは競馬ファンのトレンド?ではないでしょうか。
そんな有馬記念。「多すぎて絞れないよそれじゃ!」という過去10年のデータをご紹介しましょう。前走で1番人気だった馬or前走で1着だった馬、をピックアップするだけで当たります。3連複しかり、馬連しかり。荒れた年でも、よく見るとそうなっているんですね。
昨年も荒れたように見えますが、勝った8番人気のゴールドアクターは前走1番人気かつ前走1着。それでも人気を落としたのは「前走がG2だし」とか「東京巧者だろう」といった購入する側のファンの心理によるもの。馬本人は順当に走って順当に勝った、と思っているかもしれませんね。
今年は背負う人気は違えど、キタサンブラックが前走1着&前走1番人気に該当するわけですが果たしてどうか。
中山コースということでトリッキーなイメージもありますが、意外と実力馬、または勢いに乗じて突き抜けてしまう馬、が結果を出しているんですね。そこで今回「前走1着馬」の中からこの馬、マルターズアポジーを取り上げます。福島記念を勝利し、ここに挑みます。
穴馬マルターズアポジーを推せる3つの理由
一年の総決算有馬記念の錚々たるメンバーの中ではやはりどうしても注目度の落ちるマルターズアポジーですが、推せる材料が3つあります。
まずは勢いです。ここにたどり着くまでになんと3連勝中。そういう意味では昨年連勝でここに挑んだゴールドアクターと似た香りがしてきませんか?
続いて中山コース適性。前走こそ福島競馬でしたが、中山コース戦績でいえば【2-0-1-2】。向いているコースとすらいえますね。
最後に、前走同様中5週で挑むレース間隔は今回で2度め。データとしては少ないですが、勝率は100%と非常に良いリズムであります。
ここまで推せる材料があるのに、印が限りなくゼロに近い理由としては、ヤネ、血統、前走、などが複合的に合わさったものと思われますが、展開のカギを握るのはキタサンブラックではなく、実は逃げてこそのこの馬であることはぜひ頭の片隅に入れておいてください。
2着でも大健闘ですが、もし勝つようであれば、メジロマックイーンを封じたダイユウサクの年くらいの衝撃を受けることになるでしょう。