新潟競馬の日曜メインは2歳重賞「新潟2歳ステークス」です。クラシック路線やNHKマイルにつながっていく貴重な重賞です。

今年は、出走頭数こそ少ない12頭ですが、クラシックを占うにふさわしそうな素質馬が揃いました。種牡馬を見ても、クラシックやNHKマイルへつながる挑戦状争いの如く、ダービー馬産駒3頭（キズナ、キングカメハメハ、ドゥラエンテ）をはじめ、ダービー2着馬エピファネイア産駒2頭や皐月賞馬産駒が2頭（ダイワメジャー、ゴールドシップ）、その他もリオンディーズ、クロフネ、ロードカナロア、シルバーステート産駒にハービンジャー産駒からそれぞれ出走し、良血オールスターが揃いました。

その中で注目しているのは、リオンディーズ産駒のオタルエバーです。

リオンディーズは、父キングカメハメハ母シーザリオと言う良血の中の良血馬で、朝日杯フューチュリティステークスを制覇し、クラシック路線でも上位をにぎわせたのですが、浅屈腱炎のためにダービー5着を最後に引退となってしまいました。昨年から新種牡馬として産駒が走って今年が2世代目。まだ重賞勝ち馬は出ていませんが、産駒は芝でもダートでも走れるので、そう遠くないうちに重賞馬が出てきそうです。その可能性がオタルエバーには十分あると感じます。

今回の出走馬の中で新潟デビュー馬はオタルエバーのみ。その新馬戦でオタルエバーは1分34秒6の好時計で逃げ切り、4馬身差の快勝劇を演じました。馬場が良かったのは間違いないですが、出走馬の中でマイルを走ってる馬の中では一番速い時計ですし、ラストは流していましたので時計ももっと縮めることも可能でしょう。逆説的なポイントになりますが、鞍上の幸騎手は今年新潟競馬場芝で19戦で1勝のみなので、その1勝がオタルエバーとのコンビでした。新潟がそこまで得意ではない幸騎手が楽勝したのですから、新潟は得意舞台と言えるでしょう。

ということで今年の新潟2歳ステークスは、名前は“小樽（おたる）”でも新潟が得意なオタルエバーがリオンディーズ産駒初の重賞馬となる可能性は十分にあると思って応援したいと思います。