JRAオーラスレース。ファイナルステークス

JRAの最後を締めくくるのはファイナルステークス。フルゲート16頭に対して32頭がエントリー、実に2倍の馬が登録。あぶれた馬でレースがもう1つできてしまう、ラッシュアワー状態。最終的には8頭が非抽選馬となった。

このメンバーだと枠順が発表された後でも狙いを定めるのは簡単な事ではない。そうは言ってもこれが笑っても泣いても、JRAの2016年を締めくくるレースに変わりはない。有馬記念の喧騒の後、一旦競馬場は静寂に包まれる。

毎年の恒例行事だが、来年からはホープフルSが12月28日に固定されるため、ファイナルSが有馬記念の日の最後を締めるレースになるのは今年が最後になる。ファイナルSが見納めになるわけではないが、恒例行事から外れることになる。

有馬記念終了後に残されたレースは2つ。ハッピーエンドCとこのファイナルS。毎年カウントダウンが行われる名物レース。ホープフルSをGⅠにするのは反対ではないが、有馬記念の後に行うと言うのは抵抗があるという方は多いことだろう。それであればいっそのこと、年明けの京成杯の時期に行えば良い。何も2歳チャンピオン決定戦の翌週に2歳GⅠを続けてやる必要はない。年をまたぐことで競争条件は間違いなく変わるため一筋縄ではいかないだろうが、有馬記念から『一年を締めくくるGⅠ』の役割を奪うほどの改革と比べてどの程度難しいのだろうか。JRAにはもう少し柔軟発想に転じてもらいたい。