流石に幾ら気が早い人でも、有馬記念が終わるまでは金杯の事を考える人は少ないだろう。しかし、東京大賞典を買わない生粋の中央競馬好きにしてみれば、有馬記念が終われば1年は終了。そして金杯に向けて早くも動き出す。
今年も1年間色々とあった。今年は落馬負傷した騎手がいつもの年より多く、騎手にとっては受難な年だった。落馬負傷に騎乗停止。今年踏んだり蹴ったりだった騎手は、浜中俊騎手だろう。東京新聞杯で落馬し、戦線離脱を与儀なくされた。
本来なら軽く100勝を超える騎手だが、今年は62勝にとどまっている。マイルCSでのミッキーアイルの斜行による騎乗停止も非常に痛かった。この時期に有力馬を多く抱えていただけに実に勿体ない結果となってしまった。
漸く今週から騎乗が出来る。騎乗停止明けだけにまずは、安全運転をするかしないかに注目が集まる。安全運転だと一瞬の隙で馬群をこじ開ける判断が不可能になる。結局距離損の大外ぶん回しになってしまう。そうなると着順を上に持ってくるのは難しい。大外ぶん回しの捲りは圧倒的力上位の怪物にのみ許される手段。
勝負の世界に身を置く以上、多少のギャンブル騎乗はしない事には始まらない。中々判断の難しい所だが、レースが始まれば、あとは全てはジョッキーの判断になる。先ずは阪神カップで重賞復帰。因縁のミッキーアイルで重賞勝利を果たせば翌日の有馬記念へと繋がる。