個人的には馬の強さだけで言えばモーリスかサトノダイヤモンドだと思うが、純粋にどの馬が強いかという投票ではなかったりもするのだろうから考え方の違いで異論が出やすいし年度代表馬争いの少々ダルいところではないかと思う。
エルコンドルパサーの頃と比べて海外レースでの成績がそれほど高く評価されない点、オーナーを含めた話題性、通年の出走数や安定味も含めてという意味ではキタサンブラックで妥当という気はする。
一方、GⅠの勝ち数、相手関係を含めたパフォーマンス、レーティングで言えばモーリスだと思うが、前年との比較で物足りないと見られたかもしれない。
サトノダイヤモンドは凱旋門賞で惨敗したマカヒキに2戦2敗という点がマイナス印象なのだろう。やはりグラスワンダーに2戦2敗で年度代表馬を逃したスペシャルウィークに似ている気がする。
対キタサンブラックで言えば1戦1勝となるが、ジャンケンのような関係でエルコンドルパサーのときのように難解な年度代表馬争いだったとは思う。
年度代表馬とレーティングの相関性は?
投票に際し当然レーティングなども考慮しているとは思うが、個人的にはレーティングだけで年度代表馬を決めてもそれほど違和感はない気がする。…それで言うと今年はエイシンヒカリとなり、それは違う気もするが。
いずれの馬が選ばれるにせよ、私のように思う人間がいるのがこういった賞レース的なものの常なのだろうし、今年の漢字一字とか、流行語大賞とか、紅白歌合戦のような、アレがあるのにアレがない、何故アレがというような、外野が色々と盛り上がることも含めての一風物詩というものなのだろう。
ついでに言うと欧州年度代表馬のマインディングも個人的には疑問符が付く。アルマンゾルが愛チャンピオンSで直接対決で下しているし、英チャンピオンSを勝って決まりかと思ったが、こちらは単純にGⅠ勝数が評価されたようである。