いよいよ2021年の秋のG1戦線が始まります。今週はその第一弾、スプリンターズステークスです。同日にはクロノジェネシス、ディープボンドが出走する凱旋門賞があるので楽しみな週末となりそうですが、まずはスプリンターズステークスを当てて気分よく凱旋門賞を楽しみたいものです。
今年のスプリンターズステークスは、昨年のグランアレグリアほど抜けた馬はいないものの、昨年の2着馬ダノンスマッシュ、3着のアウィルアウェイが昨年のリベンジを狙い出走してきましたし、阪神ジュベナイルフィリーズの覇者でG1戦線で3度も2着がある実績No1のレシステンシア、昨年の高松宮記念の覇者モズスーパーフレア、同レースで幻のG1馬となってしまったクリノガウディーなど、快速馬が揃いました。
その中で注目しているのは、6歳牡馬のシヴァージです。
末脚自慢の馬で、デビューから13戦はダート戦に出走してましたが、14戦目から芝へ転身。11戦中8戦で上り最速をマークしています。今回の出走馬の中には、ビリーヴの仔ジャンダルムやタイセイビジョン、ラヴィングアンサー、エイティーンガールなど末脚自慢の馬も多いですが、シヴァージほどの上り最速を出している馬は他に居ません。鬼脚ランクは一番と言って良いでしょう。
重賞は中京競馬場でのシルクロードステークスのみで、鬼脚は発揮するも勝ち切れないことが多い馬ですが、今回のスプリンターズステークスは、レベルの高いかなりの快速馬揃いということでハイペースとなる可能性が高く、展開は向きそうな気配です。
シヴァージにとって中山競馬場は初ですが、ハイペース必至に加えて直線の急坂で先行馬の脚色が鈍ってくるようなら、むしろ中山競馬場こそ鬼脚を発揮してくれるでしょう。
鞍上も先週の神戸新聞杯をステラヴェローチェでダービー馬シャフリアールを負かした吉田隼人騎手です。騎手の勢いもあって、さらに期待が出来ます。
ということで、2021年秋のG1戦線第一弾スプリンターズステークスは、鬼脚一番のシヴァージが見事に鬼脚を発揮して栄冠に輝いてくれることを期待して応援したいと思います。