フルゲート18頭に登録8頭と、重賞にしては少頭数での開催となりそうなのが今週土曜東京メインレースに組まれている2歳G3戦のサウジアラビアロイヤルカップです。
芝1600mの東京コースということで、NHKマイルカップ、安田記念と同じ舞台での開催となっており、これまで6回開催されていますが、2017年のダノンプレミアム、2018年のグランアレグリア、2019年のサリオス、そして昨年のステラヴェローチェと、その後大きな飛躍を遂げている馬を多く輩出しているだけに、今年の勝ち馬の今後にもぜひ注目したいところです。
2強を形成しそうなのが、デビュー前から評判の国枝厩舎所属のディープインパクト産駒のコマンドラインと、美浦・岩戸厩舎所属でステルヴィオの全妹のロードカナロア産駒のステルナティーアです。
コマンドラインは全兄にマイラーズカップ、毎日杯ともに2着の戦績があるアルジャンナがおり、国枝厩舎とルメール騎手といえばアーモンドアイの印象が強い組み合わせですが、どこまで期待できるのか、今回が試金石といえそうです。
一方のステルナティーアは関東馬ながらデビュー戦に続き福永騎手を確保しており、今後もこのコンビが継続していくのかどうかも含め注目です。
岩戸厩舎は今年の札幌2歳Sの覇者で、初年度産駒デビューのドレフォンの距離適性を模索するうえでも興味深い配合となっているジオクリフも管理しており、2歳馬に充実のラインナップが揃っています。
8頭立てで上位2頭も強力なイメージもあるだけに穴狙いも難しいところですが、デムーロ騎手に乗り替わるガトーフレーズは、今年のオークス馬ユーバーレーベンをイメージさせるラフィアンとデムーロ騎手のタッグだけに、大物食いならこの馬かもしれません。