今週から開幕する阪神競馬場の日曜日のメインレースは、秋の中長距離GⅠ路線を目指す馬達が出走する京都大賞典です。例年開催の京都競馬場改修の影響で今年は阪神競馬場で行われます。距離は同じ2400mですが、もともと阪神2400mという条件の重賞がなく、レース数も少ないこともあり案外実績馬も楽観視できなさそうな条件だと言えそうです。
今回の14頭の出走メンバーを見てみると実績的には、キセキ、マカヒキなどのG1馬に加え、G1・2着のあるアリストテレス、モズベッロが次いで、その他にも重賞常連のステイフーリッシュやダンビュライト、ムイトオブリガード、近走連続好走し上り馬とも言えるヒートオンビート、アイアンバローズなど面白いメンバーが揃いました。
そんな中で注目しているのは、オルフェーブル産駒の4歳牡馬のディアマンミノルです。ディアマンミノルは、5走前に今回と同じ阪神2400mの3勝クラス、御堂筋ステークスを勝ち、オープン入りしています。レース数が少ないだけに、阪神2400mの好走実績はプラス要素となりそうです。
さらにデータ的なプラス要素として注目しているのが、2走前の函館記念・4着です。京都大賞典は、G1クラスの馬も出走してくるため、本命クラスで固い決着に終わる印象もありますが、過去10年を振り返ってみると、2019年に11番人気で単勝90.7倍だったドレッドノータス、2012年には同じく11番人気で単勝166.2倍のヒットザターゲットが勝利し大穴をあけています。この2頭に共通していたのが、ともに2走前がG3に出走し4着でした。
なかなかオカルトなデータですが、重賞で4着に入れるほどの実力馬がたまたま前走の負けで人気を落としていただけ、と考えると十分にあり得ることです。今回の出走馬で2走前に重賞4着馬は意外にも3頭(ディアマンミノル、キセキ、アリストテレス)と多いですが、G3だったのはディアマンミノル1頭のみ。G3だからこそ人気の盲点になりやすいと考えると、阪神2400mの好走例のあるディアマンミノルは十分大穴の使者に相応しいと言って良いでしょう。
ということで阪神開催の京都大賞典は、大穴激走パターンのディアマンミノルが自身実績のある阪神2400mの条件で、大激走の重賞制覇を果たしてくれると予想したいと思います。