サンデーサイレンス旋風が吹き荒れる前に吹いていた風、覚えてますか?ブライアンズタイム旋風です。売りは"1度勢いがつくと止まらなくなる"。ナリタブライアンがいい例ですね。そして欠点は"スランプに陥ると立ち直るまで時間がかかる"。これもやはりナリタブライアンがいい例かもしれません。
成長力というキーワードでは最近ではハーツクライが代表種牡馬かもしれませんが、当時のブライアンズタイムも負けてはいません。3冠馬ナリタブライアンをはじめ、マヤノトップガン、タイムパラドックスなど古馬になってからさらに飛躍した馬たちを輩出。そんなブライアンズタイムですが、残念ながらサンデーサイレンスほど後継種牡馬に恵まれてはいません。
とはいえ、血統は脈々と受け継がれており、今回は再び日の目を見る可能性を秘めた種牡馬・フリオーソをご紹介します。
元地方馬ということもあり注目度も低くなりがちですが、初年度産駒の勢いが非常に良く、ファーストシーズン・サイアーランキングで2016年地方で一位を獲得。繋養場所もダーレー・ジャパン・スタリオンコンプレックスと非常に良い環境で種牡馬生活に入り、初年度は約40頭がデビューし、そのうち26頭が勝ち星を挙げています。
その中でも出世頭がバリスコア。交流重賞の兵庫ジュニアグランプリでも3着に入る活躍ぶりです。種馬の未来は繁殖牝馬次第という点が大きいですが、ダーレーのバックアップにより初年度から良質の繁殖牝馬に恵まれ、結果にもつながっているため、今後の活躍にも期待ができます。また、牧場サイドからのオファーも増えてくるはず。
中央競馬ではまだまだお目にかかりにくい血統ですが、血統の底力があるだけに、今後特にダート戦線では覚えておいて損はない種牡馬ですね。