今週日曜の中山メインは「第58回アメリカジョッキークラブカップ(G2)」が開催されます。関東圏では今年初のG2となります。
過去にはルーラーシップ、トーセンジョーダン、シャドウゲイト、エアシェイディ、マツリダゴッホなど、G1戦線で活躍した馬達が上位に来ているレースということで今年の古馬中距離戦線を占うレースとしても注目しておきたい一戦です。
今年のメンバーは、4歳馬のゼーヴィント、ミライヘノツバサなどの近1,2戦で好走が目立つ勢いある馬達をはじめ、エリザベス女王杯2着のシングウィズジョイ、ダービー馬ワンアンドオンリー、キタサンブラックが勝った菊花賞で3着のリアファルと、その4着のタンタアレグリアなど、なかなかの馬が揃いました。
”柴山騎手”&”晩成型のサムソン産駒”が重賞でどうか?!このメンバーならチャンスはある
そんな中で、注目したいのがルミナスウォリアーです。
ルミナスウォリアーは今年6歳になる牡馬で、4走前に1600万を勝ってオープンに昇格し、その後G2を2戦し8着、5着。そして前走オープンのディセンバーSでは2着に入着しているオープン馬。
他の有力馬と比べると実績的には少し落ちる感は否めませんが、意外とレベルが高かった前走で2着に検討していることからも侮れない1頭と言えます。前走のディセンバーSの勝馬は金杯を勝ったツクバアズマオーですし、3着のシャイニープリンスは金杯3着馬。さらにディセンバーS5着馬クラリティスカイも金杯で2着に好走していることからも、オープン特別ながら重賞級が揃っていたレベルの高いレースだったと言えます。必然的にルミナスウォリアーも十分重賞で活躍できると言えるでしょう。
AJCCはG3の金杯と違ってレベルがまた上がりますが、今年の揃ったメンバーは一長一短。タンタアレグリアは長期休み明け、リアファルは長期休み明けの2戦目、4歳馬達は初の古馬重賞への参戦、牝馬のシングウィズジョイはもともとムラ駆けだったり、ワンアンドオンリーもここ2015年の3月以降、11戦して馬券圏内に一度も入ってない、といったように、近走的にはそこまでの差はないのです。
鞍上は主戦騎手の柴山雄一騎手。今年は年明け一発目の中山の重賞で3番人気→8着、2番人気→14着と人気馬を飛ばしておりイマイチ。ルミナスウォリアーでも前走2着は評価は悪くありませんが、勝てるレースでもありました。良い馬には乗れているので、前走の惜敗の雪辱を果たすためにも、AJCCは好騎乗を見せてもらいたいところです。
ルミナスウォリアーはメイショウサムソン産駒。遅咲きながらも安定感のある走りは父親譲りで、オープンとなった今、メイショウサムソンの代表産駒になったと言えます。代表産駒としての存在感を見せてくれるのが、今回のAJCCではないかと思うのです。
サンデー系、特にディープインパクト産駒が活躍している今、メイショウサムソン産駒のルミナスウォリアーのような馬も、G1戦線でぜひ活躍してもらいたいものです。その期待感を込めて、AGCCではルミナスウォリアーに注目したいと思います。