2015年9月20日の日曜日に、牝馬クラシックの最終戦である秋華賞へのトライアル、ローズステークスが行われます。オークス馬のミッキークイーンを始め、桜花賞馬レッツゴードンキ、5着馬アンドリエッテ、そして名牝トゥザヴィクトリー産駒のトーセンビクトリーとかなり豪華な馬が揃いました。

トーセンビクトリーなどは、血統的にも秋華賞に出走してもらいたい馬の1頭なのですが、恐らくかなり注目されるのも間違いない馬です。そういう馬は既にファンも多いので応援は他の人に任せておくとして。私のようなひねくれた競馬ファンが応援したくなるのは、レーヌドブリエなんですね。

この馬も名牝メジロドーベルの子なのです。かつての名門メジロ牧場もなくなってしまい、新しい競馬ファンなどはメジロマックイーンくらいしか知らない人も多いかもしれませんが、メジロドーベルは強かったんです！結構ムキムキの迫力満点の馬体からの強烈な差し脚は今でも鮮明に覚えているぐらい当時の競馬ファンを魅了した1頭です。そのメジロドーベルの子には、今はなきメジロ牧場の分まで頑張ってもらいたいと思うのです。

そのメジロ牧場の忘れ形見と言ってもいいようなレーヌドブリエは、大柄だったお母さんと比べると410kg台と小さい馬です。しかしその体からここ2走はレースの最速上がりタイムで差し切っています。お母さんのような力強さではなくシュン！と切れる脚です。

今回は約4ヵ月の休養明けではありますが、小柄な牝馬だけに仕上がりの早さと成長が見込め、休み明けでも十分走る要素はあると言ってもいいでしょう。小さい馬だけに関西の矢作厩舎であることが何よりもプラス要素と言ってもいいかもしれません。

さらにこの馬はここ3走ともにローズステークスと同じ距離の1800mを走ってきています。同じく3走1800mを走り勝っているディープジュエリーと同じように距離を多く経験しているプラスもあるでしょう。そして馬券を買う上で何よりも注目したいのがこの血統にして、ディープジュエリーほどの人気はない。ここで走ってこその馬と言ってもいいでしょう。

このローズステークスでの好走こそがレーヌドブリエ、そしてお母さんメジロドーベル、しいては懐かしいメジロ牧場の維持、歴史を思い起こしてくれることを期待しています。そして馬券もいい配当を期待しています。