母を超える。これは血統の良い競走馬に於いてはなかなか難しいことといえます。有名どころではダイナカールからエアグルーヴ、そしてアドマイヤグルーヴという流れもありますが、それぞれが母を超えたか?となると意見が分かれるところです。
そんな母を超えるために必要な壁を、今週越えようとしている馬がいます。長篠Sに登録しているフィドゥーシアです。父はメダーリアドーロ。母はビリーヴ。そう、短距離女王ストレイトガール、カレンチャンより前の女王といえばビリーヴです。今回出走するのは母も大好きだったローカル競馬場の中京芝1200mでの準オープン戦です。
今回は石橋脩騎手を鞍上に向かえ、想定では1番人気。過去3年の同レースではまさかの1番人気未勝利という鬼門ではあるレースですが、まああくまでデータが浅いので参考程度で考えてよいでしょう。ここを勝利すれば晴れてオープン馬の仲間入りです。
母を超えるためにはまずはオープン馬にならないといけません。距離適性も、競馬の位置取りも母と似ていますし、勝負服ももちろんノールヒルズの勝負服。ここまで18戦4勝は取り立てて推せるほどの戦績ではありませんが、ビリーヴも重賞を初めて勝ったのは19戦目のセントウルS。このまま勝てなければ今年の高松宮記念の参戦は本賞金を考えると微妙というより、おそらく難しい。秋までになんとか重賞でも結果が出せる馬になってもらって、スプリンターズSに間に合うくらいの器に成長してもらいたいものです。