ジョッキーの体内時計は物凄く正確であるのは有名だが、これは競馬学校時代にみっちり鍛えられたからである。15-15でと調教を頼まれたらほぼ誤差なしに、15-15の調教をつける。これは普段レースで騎乗できないジョッキーも体の中に染み込んでいる。
レースでは他の騎手に依頼するけど調教は頼むと言った調教師も多い。そしてご褒美として定期的に良い馬を回してもらえる。ジョッキーに取って15-15は出来て当たり前。これが出来ないと話にならないと言っても過言ではない。
その為、引退した騎手は調教助手としても重宝される。ジョッキーを早く辞めた人は調教助手としての期待が大きい。一般の調教助手が調教をつけると、体重が60キロ位ある人も馬に乗るが、現役ジョッキーや引退ジョッキーは体重が50キロを切っている為、理想の追い切りが出来る。
負荷を大きくかけるのであれば、調教助手の方が良い。しかし、馬は繊細な動物。今日は軽いな重たいなと言うのは直ぐにわかる。出来れば調教パートナーは固定しておいた方がいいが本番も乗るジョッキーが調教もつきっきりというわけにはいかない。とは言えG1出走する有力馬ともなればそんなことは言っていられない。特に新たにタッグを組むジョッキーには調教で乗ってもらうケースが多い。