新施設ひだか・ホース・フレンズ、競馬のSDGsに貢献

ダービー馬になれば種牡馬入りはほぼ約束されているともいえますが、種牡馬成績が必ずしも競走成績と直結するわけでもなく、順風満帆とは行かないことも多々あるのが現状ではないでしょうか。

日本競馬を牽引してきたディープインパクト、キングカメハメハなど、現役時代の活躍以上の存在感を示す馬もいますが、サラブレッドにとって第三の馬生の受け入れ先となる「ひだか・ホース・フレンズ」が日高に設立されました。

ひだか・ホース・フレンズでは軽種馬生産界の発展継続などの目的も設定されており、生産の担い手を育てるための2泊3日のお仕事体験プログラムや、最長3ヶ月の就農養成プログラムなどを実施しています。また、認定NPO法人引退馬協会との協力で、引退馬の受け入れも行われています。

9月28日には2008年ダービー馬ディープスカイが、10月28日には2006年ダービー馬メイショウサムソンがそれぞれひだか・ホース・フレンズへ入厩したことが知らされています。

競走馬の生産にまつわる継続性には人材面や資金面の課題が挙げられますが、2頭のダービー馬に関しては「ナイスネイチャ・33歳のバースデードネーション」によって集められた資金が活用されているようです。

コロナの影響もあり一般ファンの見学受け入れは叶っていませんが、将来的には受け入れも可能になると思われますので、現役時代も産駒も応援してきたファンとしては、更にその後も末永く穏やかに過ごせる環境が整っていくことは、安心して競走馬を応援していくことに繋がるかもしれませんね。