名物重賞オールカマー、少し昔だと地方馬招待競走ということもあって地方の猛者が芝にチャレンジしてくることで知られていましたが1995年以降は地方馬だけでなく外国馬にも門戸を広げた結果、地方馬の出走どころか外国馬の出走もほとんどなくなるというお粗末な状態になっています。ただ、それでもここ数年は出走頭数が増えてレースとしては面白くなってきた感もあります。
今年も残念ながら地方馬、外国馬の出走はありませんが、GⅠ馬のロゴタイプ、ショウナンパンドラをはじめ、前走シンガポールのGⅠにチャレンジしたマイネルフロスト、その他にもGⅡ、GⅢの常連馬が揃ってレースとしては面白くなりそうです。
そんなオールカマー、人気はGⅠ馬2頭に近走重賞で上位に来ている馬になるでしょうが、中山競馬場での重賞ならではの狙い目と言えるのが『中山巧者』という要素でしょう。2007年の有馬記念を制し、今では種牡馬として活躍しているマツリダゴッホを代表に中山で好成績を収めた馬は再度中山で好走する確率がかなり高いのです。
今年も『中山巧者』という要素で見てみると、6戦3勝のロゴタイプ、10戦5連対のマイネルミラノ、3戦2勝のマリアライトなど人気に成りそうな馬が目につきます。そんな中、ちょっと人気薄になりそうな『中山巧者』と言えるのがセキショウなのです。
このセキショウ、中山は8戦4連対で2200mの経験はありませんが2000mで3戦2勝と中山競馬場への適性はなかなかのものです。前走1600万を勝利したばかりで騎手も乗り替わりなので、普通ならどうなの?という感じなのですが、実はセキショウにこれまで一番騎乗しているのが横山典騎手なので、ここは乗り替りがプラスになるのに加え、横山典騎手は先週の同じく2200mだったセントライト記念で9番人気のミュゼエイリアンを2着にネジリ込んでいるのです。騎手の勢いも加わり今回のオールカマーはセキショウがかなりプラス面が多かったりします。
GⅠ馬をはじめ、重賞好走馬がいるなかで人気面では少し劣る分、今回のオールカマーは人気薄のセキショウがかなり面白そうですよ。