2歳戦は芝マイル前後の重賞が秋競馬では特に多いこともあり、阪神JF、桜花賞を当面の目標とする牝馬にとってはレースを選びやすい傾向があるように思えます。
加えて牝馬限定重賞も2歳戦でまずまず充実していることもあり、あえて重賞で牡馬相手にぶつけずとも、賞金加算だけを考えれば牝馬限定戦のほうが計算はしやすいと素人目には思えますが、あえての牡馬との対戦を選んだ馬と陣営に今回は注目しました。
土曜阪神のメインレースに組まれている2歳重賞のデイリー杯2歳Sに登録のあるソネットフレーズです。父エピファネイア、母ボージェストという血統で、祖母にアドマイヤグルーヴがおり、ダイナカールから続く名牝系を受け継ぐ期待の1頭となっています。
美浦・手塚厩舎の管理馬で今回もデビュー戦に続いてルメール騎手とのコンビで挑む予定となっています。
デビュー戦は1番人気に支持され、2番手追走から抜け出し圧勝という内容で勝利しており、夏の新潟競馬場と今回の阪神競馬場ではガラリと舞台は変わりますが、能力の高さは示しています。
芝の1600mにこだわらなければ、先日行われたファンタジーSのほうが牝馬限定戦ということもあり照準をあわせやすかったのかもしれませんが、先々にオークスまで視野に入れるとなると芝1400mに短縮して重賞に挑むよりも、あくまでクラシック路線を意識したローテーションを組んだのかは陣営の判断となりますが、今回の登録メンバーには新潟2歳S覇者のセリフォスがおり、登録8頭とはいえレベルは高い一戦となりそうです。
アスター賞も勝利し2連勝中のイスラボニータ産駒のブルパレイもマイル適性が高い1頭で強敵となりそうで、また同じ牝馬では、新潟2歳S・5着、サウジアラビアRC・3着と重賞実績のあるスタニングローズも登録していますが、関東馬では唯一の参戦となるソネットフレーズ陣営の本気度を買って今回は狙ってみたところです。