競馬はブラッド・スポーツとも呼ばれるように、血縁を大事にする競技です。そのため成績を残した競走馬の仔となれば注目度も自ずと高まるわけですが、G1馬ともなれば更に顕著になります。
かと言って血統が全てではないのが競馬の妙ですが、わかってはいても現役時代に成績を残した競走馬の産駒という思い入れは少なからずあるものでしょう。
そこで注目したいのが今週今週土曜9レースに組まれている2歳1勝クラスの特別戦のオキザリス賞で、出走予定のジレトールは、父にロードカナロア、母にG1チャンピオンズカップを人気薄ながら勝利したサンビスタを持つ血統背景で、今回は坂井騎手との新コンビで挑む予定となっています。
デビューから2戦は川田騎手が騎乗してきましたが、初戦は父の適性も考慮してか芝の1400mを選択したものの1番人気5着と物足りない結果に終わり、続く未勝利戦では母の適性に合ったダート路線に切り替えて逃げ切りで勝利しています。
今回は前走で逃げ切り勝ちの馬の登録も多くあり、前走同様スムーズにハナに立てるのかどうかも鍵となりそうです。
また、同レースには母に阪神JF勝ち馬のピースオブワールドを持つマクフィ産駒のインコントラーレも出走を予定しており、今回が試金石となりそうです。初戦のダート1200m戦を9馬身差の圧勝で勝利したものの、続くプラタナス賞では2番人気7着と期待を裏切る内容となりました。
前走の敗戦が展開によるものなのか、はたまた距離が1600mに延びたことによる適性の問題なのか、今回のダート1400m戦で改めて見直したいところでしょう。
過去5年のデータでは前走1着馬が4勝と、勢いも大事なレースとなっており、そういった意味では前走敗退のインコントラーレよりもジレトールを今回は狙ってみたいところです。