どれだけ能力があっても距離の壁に阻まれてしまう可能性があるのがサラブレッドの性ではないでしょうか。
先日行われたエリザベス女王杯では、大阪杯を圧巻の勝利で牡馬相手に勝利していたレイパパレが、先行勢に不利な展開だったとはいえデビュー以来初めて掲示板を外す結果となっており、牝馬相手なら2200mでも通用してほしい、という陣営の思惑も、距離適性は超えられなかった印象です。
そういった意味で、デビュー以来わかりやすい戦績で来ているのが、日曜阪神12レースに組まれている姫路Sに出走予定のアイルハヴアナザー産駒のサヴァです。
これまでの戦績を見ると連に絡んだのはいずれもダート1600m以下となっており、昇竜Sのみ5着と連を外していますが出遅れて自分の競馬ができなかったという内容で、1700m以上になると掲示板を外してしまう現状をみると、今回の舞台であるダート1400mはぴったりといえるのではないでしょうか。
栗東・上村厩舎の管理馬で、今回はマイルチャンピオンシップにシュネルマイスター騎乗で阪神遠征となっている横山武史騎手とのコンビで挑む予定となっています。
ライバルになりそうなのが、冠シゲルの2頭で、シゲルタイタンにはルメール騎手、シゲルホサヤクには高倉騎手がそれぞれ騎乗予定となっていますが、いずれも前走で阪神ダート1400mで結果を残しており、この舞台の適性はサヴァ同様高いといえます。
サヴァの強味は同世代のダート馬ではレベルの高いゴッドセレクション、スマッシャーと対戦している点で、初めての古馬相手かつ休み明けの1戦は楽ではないかもしれませんが、楽しみな1戦となりそうです。