前走の根岸Sでは、ほぼ最後方の位置にいた4コーナーから抜群の切れ味で全ての馬を交わし去ってしまったカフジテイク。終わってみれば2着ベストウォーリアに1馬身の差をつける快勝劇だった。
当然、本番のフェブラリーSでも有力馬の一頭だ。あれだけのパフォーマンスを見せられたら、他の陣営はさぞ脅威に感じた事だろう。ハイペースにでもなればカフジテイクの末脚が再び爆裂することになりそうだが、舞台は2017年初のG1という大舞台。前哨戦のように上手くいくだろうか。
未だ鞍上未定という”不安”
確かに前走は圧倒的なパフォーマンスを見せたカフジテイクだが、本番のフェブラリーSは色々と勝手が違う。強烈な末脚を引き出した福永騎手は落馬負傷で騎乗できない。鞍上が誰になるかは未定だが、前走が好騎乗だっただけにこの乗り替わりはイタい。
個人的にはベストウォーリアとの勝負付けはまだ済んでいないと思っており、ペースが流れればベストウォーリア向きの展開になる。斤量差や前走が叩き台だったという差もありまだまだカフジテイクも油断は禁物だろう。
カフジテイクもそうだが、今年はもう1頭の有力馬であるサウンドトゥルーも、主戦騎手の大野騎手が騎乗停止で騎乗する事が出来ず、鞍上が未定となっている。有力馬2頭の鞍上が週明けの段階で確定していない緊急事態。何とか良いジョッキーを確保したい所だが、トップクラスのジョッキーは既に騎乗馬が決まっている。後はどこのラインで妥協するか?今週は重賞競走がフェブラリーSを含めて4つもある。競馬ファンに取っては堪らない1週間だが、フェブラリーSはここにきて雲行が怪しくなってきた。