サンデーサイレンスの血は世界各国のG1で存在感を見せていますが、日本国内で活躍した競走馬が海外で種牡馬入りし産駒が活躍するというのは、遠い異国の地の競馬とはいえ日本の競馬ファンとしてはうれしいものです。
アメリカで種牡馬入りし、シャトル種牡馬として南米でも活躍したハットトリックの現役時代を覚えているファンも多いでしょう。
勝つときは鮮やか、負けるときは掲示板を外すといった極端な競走成績でしたが、ハマるとすごい切れ味を見せた芝のマイラーとして印象深い1頭で、また現在では重賞、G1の常連ともいえるキャロットファームにとって重賞初勝利を飾った記念すべき1頭ともなっています。
残念ながら昨年亡くなってしまいましたが、今週土曜東京メインレースのキャピタルSに出走するエアファンディタは、そんなハットトリックの血を引く貴重な1頭です。
半兄にエアアルマスがいる血統で、オープンクラスでも十分やれる血統背景の持ち主といえ、父と同様、条件クラスからこつこつ力をつけて前走の元町S勝利のパートナーでもあるルメール騎手が引き続き騎乗するのも魅力です。
来年はグランアレグリア不在となるだけに、芝のマイル路線の勢力図は混沌としてくる可能性もあり、新星誕生も期待して上がり馬かつルメール騎手騎乗で人気にはなりそうですが、エアファンディタに注目してみたいですね。