さあ2017年最初のG1フェブラリーステークスがいよいよ開催されます。
昨年の覇者モーニンとムーア騎手をはじめ、2年前の覇者コパノリッキーと武豊騎手、昨年2着のノンコノユメとルメール騎手、4年連続の出走となるベストウォーリアと戸崎騎手、昨年のチャンピオンズカップの覇者サウンドトゥルーと初騎乗となる柴田善臣騎手、地方牝馬重賞路線で4戦連続1番人気のホワイトフーガと蛯名騎手。その他の馬も騎手も、さすがG1というだけあって素晴らしいコンビが臨んできています。
しかし、今回のフェブラリーSはなんと言ってもカフジテイクと津村騎手のコンビでしょう!
1番人気の最有力候補ですし、注目されていることは今更言う必要もありませんが、この馬と津村騎手について書いていきながら推される理由を紐解いていきたいと思います。
津村騎手で成長したカフジテイク
カフジテイクは良い差し脚は持っているのですが、重賞で通用するほどか?という印象の馬でした。しかし、4走前のグリーンチャンネルC(OP)で津村騎手とコンビを組み始めてからは、オープンで勝利した後武蔵野ステークスで3着に好走し、昨年末のチャンピオンズカップでは見せ場十分の4着に激走。重賞でも十分通用するだけの馬に成長したのです。
これは恐らく、津村騎手の騎乗スタイルが馬の成長とピッタリ合っていたからでしょう。その勢いでおそらく一番合うであろう東京競馬場のフェブラリーステークスに!と意気込みますが賞金的な問題で出走は微妙なラインでした・・・。
そこで陣営は確実に賞金を獲る為に福永騎手に依頼し、しっかりと勝利して賞金を獲得。本番も福永騎手!と思っていたところですが、その福永騎手は落馬負傷。騎手未定が週頭まで続き、厩舎側も「賞金が微妙な有力馬の騎手に頼もうかなあ・・・」という消極的なコメントを残す始末でしたが・・・
とんでもない!
津村騎手がいるではないか!と思っていたものです。最近は外国人騎手や地方のトップジョッキーなども大挙やってきて、リーディング上位勢はもちろん、若手騎手や中堅騎手達はより厳しい戦いを強いられる立場になりました。
よりよい競馬が行われるためには、全体のレベルアップが欠かせません。昔は所属の若手を育てるために有力馬が現れると、結構辛抱強く乗せて騎手も馬も育てていったものですが、今の競馬業界はちょっと違います。
有力馬はすぐにより勝てるジョッキーに乗り替わりますし、好走したとしても上のリーディングの騎手へ乗り替わる機会があればコロリと変わってしまいます。ましてや若手が乗り続けるなんてことはほとんどありません。そりゃあ生活が掛かっていると言われればしょうがないことですが、それでももっと競馬会全体を見ながら、若手騎手を育てていってくれる厩舎や馬主さんが増えてこなければ、長い目で見て競馬会の発展はないと言えると思います。
人馬ともに、G1獲るならココしかない!
さて、話はそれましたが、そういう意味でもカフジテイクに津村騎手というコンビは活躍してもらいたいコンビです。
前走福永騎手で勝った根岸ステークスでは「あっぱれな勝ち方!」と関口さんのサンデーモーニングでも褒められてましたが、カフジテイクが4走前にオープンを津村騎手鞍上で勝ったオープン戦も素晴らしい勝ち方でした。分かる方がいらっしゃるか分かりませんが、往年のブロードアピール並みだと思いました。
テン乗りだったオープンでカフジテイクの力を出し切れるのですから、フェブラリーSでも間違いなく力を出し切ってくれるに違いありません。ここはカフジテイク本命で問題ないでしょう。津村騎手がG1を獲るならココ、カフジテイクが初のG1タイトルを取るならココ。人馬共に初のG1制覇はもう目の前!と言っていいでしょう。