いよいよ今週末、武幸四郎、田中博康両騎手が引退を迎えます。第二の人生として両名ともに調教師の道を選びました。どちらも「穴」というイメージが現役時代にあるだけに、どんな調教師になるのか楽しみです。
そんな武幸四郎騎手の初勝利はオースミタイクーンのマイラーズカップでした。新人といえば未勝利戦で強い馬に乗せてもらいとりあえず1つ勝利。あるいはローカルで有力馬、かつ減量が効く平場の500万下あたりで勝利というイメージがあります。何はともあれ一つの勝利が大事な時期。ところが、見習騎手での減量の恩典もない重賞での初勝利となると、今後私が生きている間にそんな騎手に巡り会えるだろうか、そもそも今後出て来ることがあるのだろうかと思えるような大記録を引っさげてのデビューでした。
マイラーズカップを表すとするなら、阪神・芝・マイル・重賞・定量といったところでしょうか。そんなイメージとぴったり当てはまる舞台と言えるのが今週開催のアーリントンカップです。いよいよ引退を迎える武幸四郎騎手はここへ池江厩舎のミラアイトーンで出走予定です。
「この馬もいいんだけど、弟がさらにいい」いううわさもあるミラアイトーンですが、幸四郎騎手とのコンビが定着してきただけに、来月以降新コンビになってしまうのは残念ですが、引退を迎える騎手にとっては避けて通れない引き継ぎの道です。
先週のフィドゥーシアは残念な結果に終わってしまいましたが、とうとう騎手としては残り2日となる武幸四郎。初勝利を華々しく飾った阪神芝マイルの舞台でどんな手綱さばきを見せるのか、必見です。