今年の阪急杯はフルゲート割れが確定で12頭によるレースとなる。最近の重賞は登録馬の多い重賞とそうでない重賞に極端に分かれている印象があるが、とくに最近は少頭数のレースばかりを予想することが多い気がする。因みに今週行われる中山記念とアーリントンCもフルゲート割れ。今週の重賞は登録すれば出走出来る状況であった。まぁおそらくこのフルゲート割れ現象もクラシック前哨戦が始まる3月1週からは変わってくるだろう。
シュウジ、揺るぎない「一強ムード」
さて、話を阪急杯に戻すと、実績面ではシュウジがやはり抜けている。この馬が大きく崩れたのは、ファルコンS(12着)とNHKマイルC(12着)だけで、後は堅実に走っている。近走は勝負根性も出て来て叩き合いに強くなってきた感がある。
スタートも良くスピードセンスは文句なし。自分のつけたいポジションに比較的楽に取りつく事が出来る馬で、騎手にとっても競馬は非常にしやすいだろう。目標は高松宮記念だが、おそらくここでも有力馬の1頭になる事は間違いないだろう。
昨年のこの時期は中京のファルコンSを走り12着に敗退したが、あの時とは馬がまるで別馬と言っていいだろう。今回は阪神競馬場での一戦となるが、前走の阪神Cでは鋭い末脚で差し切り優勝、2015年の朝日杯FSではリオンディーズやエアスピネルを相手に5着に検討した。ホームグラウンドで戦えるアドバンテージがあるのは大きい。
高松宮記念を占う上でも見ておきたい一戦だし、シュウジがどこまで伸びしろがあるかにも注目したい。実績的に見てもシュウジが抜けており阪急杯では断然の1番人気に支持される事が予想出来るが、危険な人気馬でなく信頼できる人気馬とみており今回はこの馬に重い印を打ちたいと思う。