あの名牝に初仔誕生。日本競馬界に三度立ちはだかる壁となるか?

日本馬の前に立ちはだかった外国馬。そう聞くとどんな馬が浮かぶでしょうか?ジャパンカップで日本の競馬ファンをあぜんとさせたペイザバトラー。当時の日本のアイドル・スーパーホースだったオグリキャップ、タマモクロスの芦毛2頭を退けた衝撃は今でも語り草になっています。あるいは凱旋門賞でエルコンドルパサーを破ったモンジューでしょうか。日本馬最大のチャンスといわれた凱旋門賞制覇目前に聳え立った当時の欧州最強馬でした。

ですが、やはり最近の競馬ファンが真っ先に浮かぶ馬名はトレヴではないでしょうか。GⅠを6勝、そのうち2つは凱旋門賞という、ロンシャン芝2400mの申し子といえるくらいの馬でした。一般的な日本の競馬ファンなら、あの馬さえいなければと、思っても致し方ないところかもしれません。しかし私の場合は不思議なことに、トレヴに負けたのならしょうがない、と未だに思ってしまっています。そのくらいのインパクト、感動を与えるレースを彼女はしていたように思えます。

そんなトレヴ、いまは何をしているかご存知でしょうか?実際の所しらなくとも競馬ファンなら当てずっぽうでも大半が正解してしまうクイズなんですが、お母さんなんですね。管理しているアルシャカプレーシングが明らかにしたところによると、ドバウィとの間に牡馬の初仔が誕生したとのこと。早ければ2019年にデビューが見込まれています。日本馬の前にまたも息子が凱旋門賞で立ちはだかることになるのか、楽しみな馬が生まれましたね。