中山のスプリント戦ならこのメンバー相手でも十分能力上位と言えるナックビーナス。京都牝馬Sは輸送競馬が合わなかったかよもやの7着完敗だったが、オーシャンステークスの舞台である中山では過去5戦し馬券圏内から外れた事がない超堅実派。中山ならば芝でもダートでも走る。脚元がパンとした今なら芝のスピード競馬にも十分対応でき、重賞競走でも問題はないだろう。このメンバーなら、ナックビーナスのスピード能力をフルに発揮すれば勝ち負けを期待できる。中山のスプリント戦との相性はかなり高いと判断出来る。
今回は中1週とスケジュール的に少し強行軍だが、京都牝馬Sで賞金加算が出来なかったのだから仕方がない。本賞金を加算していたら、そのまま高松宮記念に直行していただろう。但し、ナックビーナスはトライアルホースの可能性が高い。オーシャンSが高松宮記念へ向けて最後の前哨戦になるが、ここで勝っても、本番では切って良い馬。
現状ではG1レベルの力ではない。G3レベルの力は持っている。ここが大きなポイントで、オーシャンSで鮮やかな勝ち方を決めても騙されない事が重要になってくる。オーシャンSは買い、高松宮記念は切りで良い。上がり馬が必ずしも活躍するとは限らず、ベストなパフォーマンスを発揮できる中山競馬場と、はじめての中京競馬場。何はともあれまずはオーシャンSを勝ってこそだ。