2009年に阪急杯、キーンランドカップと重賞2勝を挙げたビービーガルダンは、毎年北海道開催になると活躍が目立った1頭です。古馬になってからは、4年連続でキーンランドカップからスプリンターズステークスというローテーションを歩みました。
7歳時にキーンランドカップ2着から挑んだスプリンターズステークスでは、発走直前にゲートをくぐって放馬してしまい、コースを2週して後、無念の競走除外となったのを記憶している競馬ファンも多いのではないでしょうか。
引退後は新ひだか町のアロースタッドで種牡馬入りしましたが、中央では目立った産駒を残せておらず、一方で短距離が多い地方競馬の2歳戦では堅実な走りを見せる産駒がおり、ビービーアルバ、ビービーガニアンなどがJRA認定競走勝ちを果たしました。
2019年シーズンを最後に種牡馬を引退し、日高町にある養老牧場のヴェルサイユリゾートファームで余生を送ることになりました。体験乗馬として実際に騎乗することができるビービーガルダンですが、漫画『鬼滅の刃』の主人公の竈門炭治郎の衣装が、坂東牧場の勝負服である緑と黒の市松模様とそっくりと昨年話題になりました。
今年で17歳となったビービーガルダンですが、元競走馬ということもあり普通の乗馬クラブの馬とは乗り味が違うであろうことを思うと、素人でもサラブレッドに騎乗できる貴重なチャンスをくれているといえるかもしれません。