今ではG1の常連となったキャロットファームの所有馬たち。では、初めてキャロットの勝負服で重賞制覇を成し遂げた馬をご存知でしょうか?正解は、ハットトリック。2005年の京都金杯で初重賞勝利。その後はマイルチャンピオンシップも制覇するなど、輝かしい戦績を残した反面、負けるとき2着、3着なんていうぬるい負け方はしない、男気のある負けっぷりを見せた馬。
そんなハットトリックですが、引退後は種牡馬として海外で猛威をふるっています。アルゼンチンではすでにG1馬を輩出するなど、北米・南米ではディープインパクトより有名なサンデーサイレンス産駒とも言えるかもしれませんが、海外種牡馬の宿命か、日本へやってくる産駒は毎年非常に少ないですが、今年ようやく中央競馬で産駒が初勝利を果たしました。
そして、今週土曜中山9Rの黄梅賞(3歳500万)には1番人気での出走が見込まれています。名前はゴールドハット。マル外扱いですが父はハットトリック、そしてオーナーは小林英一ホールディングス。つまりゴールドシップのオーナーです。ゴールドと名づけられた時点で、期待度がわかります。
栗東・角居厩舎所属で、デビュー戦は横山典弘騎手で2着、続く未勝利戦でムーア騎手が騎乗し、念願の初勝利となりました。血統も毛色もまったく異なりますがゴールドシップと重なるこの1頭。今回は内田博幸騎手での参戦を予定しています。ここまで3戦すべて違うジョッキーを選択しており、中山ということでのピンポイント起用になるのか、はたまた今後の主戦騎手となるのかは今回の競馬次第といったところでしょう。
幸い、強敵といえる馬がトリリオネアくらいしか見当たりません。コンビ継続とハットトリック産駒の飛躍を期待して、応援しましょう!