昨年勝利したダノンスマッシュが連覇をかけて今年も出走を予定しているのが香港スプリントです。
昨年はこのレース勝利後、続く高松宮記念も勝利し連勝がどこまで続くか期待されましたがその後のチェアマンズスプリントは思わぬ敗戦となり6着敗退、秋に巻き返しが期待されたスプリンターズSでも6着と、2戦連続で掲示板を外した中での参戦となっており、勢いがない中でどこまでやれるのか、騎乗する川田騎手にとっても悩ましいところではないでしょうか。
今年はダノンスマッシュ以外にも日本からレシステンシア、ピクシーナイトの2頭が参戦を予定しており、中でも注目したいのがモーリス産駒のピクシーナイトです。
父モーリス同様、古馬になって力をつけてくるのかと思いきや、NHKマイルカップ大敗後に馬がガラリ一変ともいえる走りを見せるようになっており、スプリント適性の高さもあってか、秋初戦のセントウルSではレシステンシアの2着、続くスプリンターズSではそのレシステンシアを破って見事G1初制覇となっており、香港の芝は庭ともいえる父モーリスの遺伝子を受け継いでいるのもこの舞台では強味といえそうです。
地元香港勢がやや小粒にはなっていますが、前走のJCスプリント勝ちから挑むラッキーパッチ、ダノンスマッシュが敗れたチェアマンズスプリントを勝利しているウェリントンは警戒しておきたいところです。
これまで3歳馬が不思議と勝てないレースとなっており、そういった意味でもピクシーナイトにとっては試練といえますが、ここも通過点となれば、来年はさらに大きな舞台での活躍が見込めるだけに、日本馬が上位人気に推されると予想されますが、その中でもピクシーナイトに注目してみたいですね。