この時期の短距離のダート重賞はなく、オープン特別に強者達が集まりやすい。今週3月5日（日）に阪神競馬場で開催される10RのポラリスSはまさにそんな強者が集まったレース。ハンデ戦ではなく別定戦の為、あまり賞金の多い馬は出走してこないのがポイントだ。

今回このポラリスSで主役を張るのはスマートアヴァロンだ。何と言っても最後の直線で確実に伸びて来る強烈な末脚は破壊力満点だ。少しズブイ面があるが、エンジンがかかれば一気に全開。直線では凄まじい決め手を発揮する。今回の登録メンバーをみても前はかなり速い流れが予想出来る故、スマートアヴァロンにとってはおあつらえ向きの展開になる可能性が非常に高い。

同じ末脚が武器の馬ならウォータールルドも注目だ。9歳と高齢だが末脚は嵌ると強烈なものを持っており、今回は1度叩かれて状態面は更に上向き。ここを目標に乗り込んで来たのが良く分かる。前走は12番人気で3着と好配当を演出したが、今回は流石にある程度人気になりそうだ。

今年のポラリスSは直線で二転三転の攻防が見られそうで、最後はスマートアヴァロンがしっかり差し切るのか、ウォータールルドの末脚が決まって古豪復活となるのか？古馬のダート短距離重賞はプロキオンSまでない為、交流重賞に出るには賞金加算は絶対条件になってくる。このポラリスSはダート短距離路線を占う上では絶対に見逃せない一戦だ。