国際G1にしては登録が8頭と寂しいレースとなってしまったのが、今年の香港ヴァーズです。
古くはステイゴールドがゴール寸前にエクラールを差し切って勝利し、2016年にはステイゴールドと同じように、4コーナー過ぎでは絶望的とも思えた位置からハイランドリールをサトノクラウンが差し切るなど、日本馬の勝利回数は多くはないものの、印象に残る名レースがこれまで繰り広げられています。
今年は日本馬2頭が出走を予定しており、一昨年の覇者であるグローリーヴェイズに再度モレイラ騎手のタッグ復活での参戦がかない人気が予想されます。
この舞台との相性、またモレイラ騎手を確保できている点でもグローリーヴェイズを馬券検討から外すというのは無謀かもしれませんが、あえてもう1頭の日本馬であるステイフーリッシュを狙ってみたいところです。
父にこのレースの覇者のステイゴールドを持っている点も強調材料の1つで、父同様、日本では善戦するものの勝ちきれないところも似ており、香港の芝は初参戦にはなりますが血統面の後押しもあります。
また、先日のブリーダーズカップで管理馬が2勝を挙げている栗東・矢作厩舎の管理馬というのも勢いもあり魅力です。馬それぞれにあった舞台を狙いすまして勝ち切る強さが今年は際立っている厩舎だけに、福島記念4着から香港のG1に転というのは通常で考えれば厳しいと思えるローテですが、勢いは脅威といえます。
少頭数だけに波乱は期待しにくいところですが、単勝ならステイフーリッシュが面白いのではないでしょうか。