今週はチューリップ賞と弥生賞が行われる。チューリップ賞は昔も今も桜花賞の最重要ステップレースであることに変わりなく、個人的には常々フィリーズレビューとレースのグレードが逆ではないかと思っていたりもするのだが、何にせよ今年も無敗の2歳女王ソウルスターリングが出走予定と見逃せないレースである。
一方の弥生賞、かつてはチューリップ賞と同様に、本番と同舞台ということもあってか、他のトライアル組とは一線を画す最重要ステップレースだったが、近年は劣勢でむしろ皐月賞とは相性の悪いトライアルレースに成り下がっている。
トライアルレースでは近年は弥生賞よりスプリングSのほうが皐月賞と相性が良い結果となっているが、そもそもここ数年はトライアルレースを使わない直行組が皐月賞のトレンドとなりつつある。
トレンドは逆転したのか?弥生賞組は軽視すべき?
弥生賞組が中心、相手の1角にその他トライアルレース組、直行組はほとんど論外、という状況にあった一昔前とは真逆の状況である。
しかし個人的には直行組が優位になったとまでは考えていない。昔のように弥生賞組が絶対優位、トライアルレースを使っていない直行組は論外、という状況ではなくなった、つまり皐月賞までの過程、ローテーションによる有利不利、差はなくなったという程度に捉えている。
したがって近年主流の直行組に注目が集まるのであれば、なんら不利的要因があるわけではないと考えているトライアルレース組にはより注目したいと思うし、いまだ主役不在という印象の今年の牡馬クラシックだけに、かつての最重要ステップレース弥生賞組の巻き返しには例年以上に注目したい。