毎年この時期が来るたびに思うことの一つが、チューリップ賞とフィリーズレビューのグレードを入れ替えたほうがいいのではないだろうかと言うこと。桜花賞へのローテーションに余裕もあることから、揃うメンバーが毎年チューリップ賞に集中するイメージもありますし、実際にクラシックへ直結するトライアルと聞かれたら、少なくとも競馬ファンはチューリップ賞を挙げるというのはほぼ間違いないところでしょう。もちろんフィリーズレビューからもキョウエイマーチ、ラインクラフト、メイショウマンボなども出てはいますが、長い歴史を経てのGⅠ戦線での結果という意味では、チューリップ賞に軍配があがるのではないかと思うわけです。
そんなフィリーズレビューが今週開催されます。わたしがいままでで一番フィリーズレビュー勝ち馬で夢を見たのはライデンリーダー。当時はレース名が違っていましたが、地方から大物牝馬が出てきたということと、安藤勝己という名前を改めて中央競馬に知らしめたのもあの馬だと個人的に思っています。
今年のメンバーを見渡す、どうやらマイルが長いような牝馬が多い。フィリーズレビューが1400なのでレース選択としては間違っていないのですが、登録馬25頭という多頭数は、チューリップ賞のソウルスターリング、リスグラシューを相手取っては権利取りも難しい、と判断した陣営がいかに多いかが想像に難くありません。
となると、今回狙い目なのは「本番は軽視したいが今回こそ本気で挑む」馬です。それに当てはまりそうなのが小倉からの転戦になりますが、デスティニーソング。1200mしか実績がありませんが、とにかく競馬が上手な馬。距離はメイショウボーラー産駒だけに、相手次第でギリギリマイルの距離適性はあると思います。そういう意味ではここで権利を取れても本番は厳しいかもしれませんが、能力は高い馬。今年の夏以降はスプリント路線で活躍してほしい、と思っている馬ですが、今回は1400m、牝馬限定、G2、ということで、穴で狙いたいと思います。