牝馬クラシック路線はソウルスターリングが前哨戦のチューリップ賞を快勝し、4戦4勝で本番の桜花賞を迎えることになった。実績面では完全に抜けた存在で、前走の勝ちっぷりからも断然の1番人気が予想される。桜花賞では徹底マークを受けそうだが、能力の違い見せつけることができるかどうかに注目だ。
さて、もう一つの桜花賞トライアルのフィリーズレビューだが、集まったメンバーは一長一短のメンバー構成。実績最上位のレーヌミノルあたりがもう少し安定した成績を残していればそれなりに支持が集中するのだが、どうも近走歯車が嚙み合わない競馬が続いており、少々信頼度に欠けるといった印象。
注目は阪神JF惨敗組、前走惨敗から巻き返しが目立つレース
このレースのポイントは阪神JF惨敗組みの巻き返しにある。過去10年で3着内に入着した30頭中、前走が阪神JFだった馬は13頭。そのうち8頭は前走の阪神JFで6着以下だった馬だ。
阪神JF惨敗組の急先鋒となるのはジューヌエコール。阪神JFでは11番人気と期待を大きく裏切ってしまったかたちとなったが、2走前のデイリー杯2歳Sを制覇しているように、もっているポテンシャルは相当高い。前走はスタート直後に接触、さらに直線でも左右に挟まれ再度接触してバランスを崩し、その後は全く伸びなかった。最後は騎手のバルザローナ騎手も追っていないので、この着順は仕方ない。掛かる気性の持ち主なので距離短縮は歓迎、あとは乗り替わりとなる北村友一騎手がリズムよく乗ってくれれば問題はない。
スムーズに競馬が出来ればこんなものではないはずだ。人気が落ちるなら今回は絶好の狙い目だろう。使おうと思えば先週のチューリップ賞に出走が出来たかもしれないが、ソウルスターリングがいないここを選んだのは正解だった。前哨戦のこのレースを勝って、ソウルスターリングとは本番の桜花賞で激戦を繰り広げてもらいたい。