競馬場の指定席のメリット・デメリットとは?

競馬場の指定席と聞くと、眺めの良い広い席から悠々自適にレースを観戦し、いつもと違った豪華な気分で競馬を楽しめるというイメージがあります。一見デメリットなんかなさそうに思えますが、実際に利用してみないとわからないこともあるので、今回は指定席のメリットとデメリットについて書いてみたいと思います。実際に筆者自身が指定席を利用した際に感じた点などもいくつかあげながら紹介していたいと思います。

指定席のデメリットとは?

まず個人的に不便だなと感じるのは、あちこち足を運びづらく機動力に欠けるという点です。競馬場により多少差がありますが、売店やフードコーナーまでが遠く、昼ごはんを買うのに大体少なくとも往復で10、15分はかかります。両開催とも馬券を買っていると昼ご飯を食べる時間も限られてくるため、なるべく時間はロスしたくないところ。弁当を買えばいいだけの話ですが、フードコーナーでは様々なラインナップがあるので競馬場に来たらご当地のB級グルメランチを買いたくなりますよね。

あとは単純に指定席にはお金がかかるということでしょうか。高いところで4,000円、安い席で1,500円くらいかかります。「席くらい無料で良い、その分馬券の購入資金にまわしたほうが良い」という人も多くいると思います。ちゃんと落ち着ける場所で快適に競馬を楽しみたいという人には指定席はオススメです。

指定席のメリットとは?

続いてメリットについてです。指定席フロアの投票所はいつも混雑する一般フロアの投票所に比べて空いております。ギリギリでも余裕で買うことができ、馬券購入は極めて楽になります。重賞開催日なんかは8レースあたりから身動きが取りづらくなりますから、こういう時は指定席のありがたみを感じます。

指定席にはモニターが設置されており(ない席もあります)、こちらではパドックやレース、オッズが確認できます。しっくり腰を据えて馬券を検討したりレースを見る分には適していると言えるでしょう。コンセントも設置してありますから、モニターがない席でも自前のタブレットなどで確認するということも可能ですね。

指定席にもS席、A席、B席などクラスがあるのでそれによって快適度は若干変わってきますが、時間短縮と快適さがやはり一番大きなメリットではないでしょうか。

他にも、指定席だと座って高い位置から観戦できるのに対し、一般席の場合はとくに座る席が決まっていないのでスタンド前へ行って近くで観戦したりすることが出来るなどの違いがあります。「近くで生のレースを観戦した方が迫力があって楽しめる!」という人もいれば、「位置が高くて眺めの良い指定席が好き」という人もいるでしょう。

以前、私の友人に「彼女を連れて初めて競馬場へ行くのだが、指定席を予約した方がいいか?」と聞かれたことがありますが、私は指定席はオススメせず、せっかく初めての競馬場なら売店やパドックなど色々競馬場内を見て歩いてまわった方が楽しめると伝えました。実際、その日は非常に満足のいくデートとなったようです。

ただ、私自身が競馬好きの友人と競馬場へ行く時は指定席で競馬を楽しむこともありますし、冬場の寒い時期に空調のあるS席で快適に競馬を楽しむのは何よりも至福の時間です。一概に指定席と言ってもメリットだけではないので、場面で使い分けるというのが良いと思います。