大阪杯がG1になったことで冬開催から春開催となった金鯱賞。競馬ファンにとっては、1つのレースにはそのレースとともに時期や季節を思い出させる歴史やイメージというものがあるだけに、あえて今ある別の季節に行われていた金鯱賞を移動させるJRAのセンスには、いつもながら呆れるところです。
とは言え、G1レースの前哨戦という重要な位置付けになったわけですから、文句ばかり言ってられませんね。大阪杯に振り回されて引っ越しをすることになった金鯱賞ですが、逆回りの中京と阪神では全然違うだろう!と、そもそも前哨戦としてどうなのかと疑問に思う方も多いのではないでしょうか。大阪杯へ向けてのたたき台としてここを使う馬が多い今年の金鯱賞は、伏兵馬の激走が期待できる絶好の舞台となりそうです。とりあえずは大阪杯がどうこうではなく、中京が舞台であるということに重点を置いて穴馬を予想していきたいと思います。
安定感抜群!左回り巧者!人気薄!”穴馬”にはモッテコイの馬!
そういう観点で予想すると浮上するのが、ルミナスウォリアーです。メイショウサムソン産駒の代表産駒とも言える馬ですね。前走もAJCCで4着と好走しました。直線では横綱競馬で早め早めで勝ちに行き、直線は伸びきれずに4着に破れましたが見せ場は十分でしたし重賞でも十分通用することを証明してくれました。
ただ、中山での活躍も素晴らしい内容でしたが、本来この馬はAJCCが行われた右回りの中山よりも、今回金鯱賞が行われる左回りの中京でこそ力が発揮される馬なのです。これまでの左回りの成績を見ればそれは明らかです。左回りは11戦して3勝、2着5回、連対率は驚異の72.7%です。11戦走って一度も掲示板を外したことが無い列記とした左回り巧者なのです。
まあ、通算成績を見ても掲示板を外したのがそもそも2戦のみという安定的な成績を残していますから、全体的に安定感のある馬であることも確かです。ただ、その掲示板を外した唯一の2戦は右回りですからやはり左回りの舞台に挑む以上この馬は無視できません。
今回の左回りの金鯱賞はルミナスウォリアーにとって限りなくベストに近い舞台だと言えますし、さらに鞍上の柴山騎手はもともと笠松競馬の出身ですから中京はもともと地元だったところです。水も合うことでしょう。柴山騎手とのコンビはこれで14戦目ですし、この馬のことを一番良く知る騎手ですから人馬のコンビも文句なしです。
今年の出走馬は、昨年12月に行われた金鯱賞の1,2,3着馬に加え、この後の大阪杯を目指す大物が多数出走するということもあって人気はそちらに集中することでしょう。今回は穴馬として魅力たっぷりのルミナスウォリアーを、絶対に馬券に組み込んでおきたい一頭としてオススメさせていただきこの予想を終わりたいと思います。