牡馬クラシック緒戦となる皐月賞への切符ももうわずかとなり、その最終戦・駆け込み寺とも言えるスプリングステークスが今週日曜日中山競馬場で行われます。
中心は、昨年の朝日杯フューチュリティステークスの覇者サトノアレスと、同レース2着のモンドキャンノで間違いないところでしょう。その他にも共同通信杯2着のエトルディーニュやきさらぎ賞4着のプラチナヴォイスなど重賞好走組も出走してきますが、それらの馬以上に期待しているのがトリコロールブルーです。
トリコロールブルーは、ここまで2000mばかり3戦し2勝2着1回と安定した成績を残しています。その安定感も魅力的なのですが、それ以上に期待を持たせたのが前走のレースっぷりでした。スローな展開となった前走フリージア賞で5, 6番手から上り33.9秒の末脚を発揮し勝利しました。
このレースが500万条件ではありましたがハイレベルなレースだったのです。2着にきたバリングラは京成杯で勝馬と0.3秒差の6着に好走した馬で、3着のマイネルズイーガーは次走でも2着に好走しました。5着だったヴェルラブニールの新馬戦は上り34秒8のレースでしたが、その中で33秒6という1秒以上も速い鬼脚をマークました。
そのハイレベルなレースをしっかり差し切ったトリコロールブルーは、今回初重賞と言っても難なく突破するだけの能力が垣間見えたのです。
また過去3戦の馬体重に注目すると新馬戦からの3戦の推移は478kg、484kg、488kgとレースのたびに増えています。間隔が少しずつ空いていることも理由の1つなのは間違いないでしょうが、その間隔がトリコロールブルーにとって順調な成長を促している証拠でもあるでしょう。急成長のトリコロールブルーは、頭でぜひ狙いたい1頭と言えます。