今年の皐月賞トライアルが19日のスプリングSで終了した。実質的には今週の毎日杯で賞金加算して皐月賞に出走する馬がいる為、毎日杯が東の最終便と言われているが、出走できる馬、出来ない馬が徐々に決まってきた。
スプリングSに出走し、4着に敗れた2歳王者のサトノアレス。パドック解説では体がマイラー体質に完成しつつあるという評価もあったが、結局は1番手推奨。中山の1800mならごまかしが効くという見方も強かったのではないだろうか。
レースは人気の2頭のサトノアレスとトリコロールブルーがスタート負けし、上位人気2頭が後方からの競馬となった。サトノアレスは最後は勝ち馬ウインブライトと同じ上がり35.5秒を記録したが、位置取りの差がそのまま着順にあらわれてしまった格好。
正直な感想としては、仕上げはいかにもトライアルといった感じで、馬も走っている時に全くシャキッとしていなかった。今回はこういう状態であったことを読んでいたファンは賢い買い方ができたかもしれないが、重い印を打っていた方にとっては残念な結果となったことだろう。買うならやはり次から。見た感じでは距離は特に問題はなさそうだったし、次走は予定通り皐月賞に出走するようだ。
今年の牡馬クラシック路線は混迷を極めているが、皐月賞に出走してくれば恐らく1番人気になるのが3戦3勝のレイデオロ。藤沢和雄厩舎のもう1本の矢だ。藤沢和雄調教師はこれだけたくさんの勝利を挙げていながら、牡馬クラシックには縁がない。今年は牡馬クラシックを狙える馬を管理しているので藤沢和雄調教師のクラシック制覇にも注目が集まる。陣営にとって本番はこれから、サトノアレスが爆発するのはこれからだ。