28日、有馬記念の興奮冷めない中1日で今年のJRA最終開催が行われ、メインに2歳GⅠ「第38回 ホープフルステークス」が行われた。
レースは2番人気キラーアビリティ(横山武史騎手)が、好位から力強い伸びをみせ完勝。横山武史騎手は、同じ勝負服もあってか、一昨日の再現VTRのような騎乗ぶりでGⅠ連勝。2着に4番人気ジャスティンパレス、3着には8番人気ラーグルフが入り、残念ながら法則外決着に終わった。
横山武史騎手は、GⅠ初勝利を挙げた今年だけでGⅠ5勝。さらに続く最終レースも勝ち、区切りのJRA通算300勝でシーズンを締めくくった。初の年間100勝以上もマークし2年連続関東リーディングを決め、最後の活躍ぶりはまさに今年一年を象徴する大活躍であった。
では最終日の結果、そして今年1年の「法則結果」を振り返ろう。28日の結果は下表のとおり。
- | 中山 | 阪神 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|
ALL連番 | 1 | 2 | 3 | 12.5 |
一組連番 | 6(2) | 3(2) | 9 | 37.5 |
同番 | 1 | 0 | 1 | 4.2 |
合計 | 8 | 5 | - | - |
出現率(%) | 66.7 | 41.7 | - | - |
- ※「同番」「一組連番」、同時に成立(13番→2番→3番 等)は「同番」としてカウント
- ※( )内は同枠2頭が入った回数
28日は1日単独開催の2場計24レースで「一組連番」が計9レース、「ALL連番」が計3レース、「同番」が計1レース、という内訳。中山では「一組連番」が半数を占め、「ALL連番」「同番」が各1回ずつの平均的出現傾向。一方阪神では、「一組連番」「同番」がそれぞれ3回、0回と鳴りを潜め、「ALL連番」が1日で2回と今秋の傾向通りの存在感を示した。配当的には10万弱はあったものの、超える高額は1本も出なかった。最終日の場別出現率は、中山が「66.7%」の5割超え、阪神は「41.7%」と5割を割って終えた。
「一組連番」は、中山で半数の6レース出現し軸馬はすべて推奨人気内から。2回の「同枠・一組連番」からは9.3万のこの日の法則最高配当を輩出。また、お勧め術としてきた「1番人気3着付け」からも5万という適度な配当も出ていた。阪神では3レースのみの出現に終わったが、うち2回を「同枠・一組連番」が占める結果が目立っていた。
一年間好調を持続してきた「同番」は、残念ながら最終日は中山での1回のみ。その1回では、1番人気が勝利し、その1番人気との人気薄(9番人気)「同番」が3着に入ってのもの。軸馬との人気薄・同番は、最終日唯一の出現でも存在感を示した。
今秋絶好調の「ALL連番」は、最終1日だけでも3レース出現と好調ぶりを示した。3回すべてで「1番人気絡みのALL連番」で、オール万馬券。最終日も少額「ALL連番」で遊べたのではなかろうか。
では、最後に2021年の総括として年間データと傾向を記しておこう。まず年間データは下記の通り。
- | 東日本 | 西日本 | 第3場 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|---|
ALL連番 | 100 | 114 | 81 | 295 | 8.5 |
一組連番 | 572 | 543 | 455 | 1570 | 45.4 |
同番 | 152 | 115 | 95 | 362 | 10.5 |
合計 | 824 | 772 | 631 | - | - |
出現率(%) | 64.8 | 64.3 | 64.1 | - | - |
- | 東日本 | 西日本 | 第3場 |
---|---|---|---|
ALL連番 | 0.9 | 1.1 | 0.8 |
一組連番 | 5.4 | 5.4 | 4.7 |
同番 | 1.4 | 1.2 | 1.0 |
- | 東日本 | 西日本 | 第3場 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|---|
ALL連番 | 40 | 64 | 41 | 145 | 8.3 |
一組連番 | 285 | 283 | 232 | 800 | 45.7 |
同番 | 71 | 63 | 44 | 178 | 10.2 |
合計 | 396 | 410 | 317 | - | - |
出現率(%) | 63.5 | 65.7 | 62.9 | - | - |
- | 東日本 | 西日本 | 第3場 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|---|
ALL連番 | 18 | 15 | 18 | 51 | 7.9 |
一組連番 | 120 | 84 | 120 | 324 | 50.0 |
同番 | 30 | 18 | 23 | 71 | 11.0 |
合計 | 168 | 117 | 161 | - | - |
出現率(%) | 70.0 | 69.6 | 67.1 | - | - |
- | 東日本 | 西日本 | 第3場 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|---|
ALL連番 | 42 | 35 | 22 | 99 | 9.4 |
一組連番 | 167 | 176 | 103 | 446 | 42.2 |
同番 | 51 | 34 | 28 | 113 | 10.7 |
合計 | 260 | 245 | 153 | - | - |
出現率(%) | 63.7 | 60.0 | 63.7 | - | - |
- 東日本
- 東京・中山、夏季は福島・新潟
- 西日本
- 阪神・中京、夏季は小倉
- 第3場
- 福島・新潟・小倉・中京(西日本が阪神開催時)、夏季は札幌・函館
- | ALL連番 | 一組連番 | 同番 | 全回数 |
---|---|---|---|---|
重賞回数 | 7 | 50 | 16 | 127 |
重賞出現率 | 5.5% | 39.4% | 12.6% | - |
単位(¥) | ALL連番 | 同番 | ||
---|---|---|---|---|
3連複 | 3連単 | 3連複 | 3連単 | |
平均配当 | 17,605 | 96,094 | 27,774 | 211,843 |
最高配当 | 362,530 | 1,556,320 | 1,619,910 | 20,738,890 |
※一組連番はデータ過多につき割愛、最高配当は3連複103万・3連単1,004万
単位(¥) | ALL連番 | 同番 | 一組連番 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
3連複 | 3連単 | 3連複 | 3連単 | 3連複 | 3連単 | |
平均配当 | 46,137 | 324,934 | 34,223 | 193,664 | 29,539 | 237,347 |
最高配当 | 135,900 | 1,228,010 | 338,400 | 1,944,140 | 282,710 | 3,393,960 |
最終R万馬券 | 内訳 | ||||
---|---|---|---|---|---|
全出現回数 | 出現率 | 10万以上 | 出現率 | 100万以上 | 出現率 |
239 | 83.0% | 66 | 22.9% | 5 | 1.7% |
年間「組み合わせ別」表で目につくのは、コラムで度々「昨秋以来好調の『同番』、今秋好調の『ALL連番』」と記した通り、今シーズンのこの2組の好調さが表れていると思う。場別では、年間通じてほぼ平均的な出現率となった。
全体の平均配当と最高配当は、「同番」の破壊力がやはり顕著であった。また、データ過多のため「一組連番」は全体平均を割愛したが、最高配当は「同番」を凌ぐ1,000万オーバーを記録した。さらに、読み始め読者やYoutube「馬券的塾」視聴者には度々「重賞だけでも試してみては・・・」とお勧めしている重賞でも、平均・最高配当ともに「その価値はある」ことがお分かりいただけるのではないだろうか。
「万馬券の宝庫」として思い切った買い方をお勧めしている「最終R」は、今シーズンは上げ下げ激しかったが、「100万オーバーの破壊力は昨シーズンに比して乏しかった」データとなった。ただ、10万超であれば法則出現率だけでも「22.9%」、つまり5回に1回以上は期待できる。3場開催時であれば「土日で1回」は期待できるので、やはり「狙う価値はある・・・」と思う。
読者諸兄はもちろん、「最近当たらない・・・」とお悩みの諸兄には、お正月にでもゆっくりご覧いただいて、2022シーズンの作戦参考にしていただきたいと思う。