【加付式“連番の法則”】2021年の総決算

28日、有馬記念の興奮冷めない中1日で今年のJRA最終開催が行われ、メインに2歳GⅠ「第38回 ホープフルステークス」が行われた。

レースは2番人気キラーアビリティ(横山武史騎手)が、好位から力強い伸びをみせ完勝。横山武史騎手は、同じ勝負服もあってか、一昨日の再現VTRのような騎乗ぶりでGⅠ連勝。2着に4番人気ジャスティンパレス、3着には8番人気ラーグルフが入り、残念ながら法則外決着に終わった。

横山武史騎手は、GⅠ初勝利を挙げた今年だけでGⅠ5勝。さらに続く最終レースも勝ち、区切りのJRA通算300勝でシーズンを締めくくった。初の年間100勝以上もマークし2年連続関東リーディングを決め、最後の活躍ぶりはまさに今年一年を象徴する大活躍であった。

では最終日の結果、そして今年1年の「法則結果」を振り返ろう。28日の結果は下表のとおり。

12月28日
-中山阪神合計出現率(%)
ALL連番12312.5
一組連番6(2)3(2)937.5
同番1014.2
合計85--
出現率(%)66.741.7--
  • ※「同番」「一組連番」、同時に成立(13番→2番→3番 等)は「同番」としてカウント
  • ※( )内は同枠2頭が入った回数

28日は1日単独開催の2場計24レースで「一組連番」が計9レース、「ALL連番」が計3レース、「同番」が計1レース、という内訳。中山では「一組連番」が半数を占め、「ALL連番」「同番」が各1回ずつの平均的出現傾向。一方阪神では、「一組連番」「同番」がそれぞれ3回、0回と鳴りを潜め、「ALL連番」が1日で2回と今秋の傾向通りの存在感を示した。配当的には10万弱はあったものの、超える高額は1本も出なかった。最終日の場別出現率は、中山が「66.7%」の5割超え、阪神は「41.7%」と5割を割って終えた。

「一組連番」は、中山で半数の6レース出現し軸馬はすべて推奨人気内から。2回の「同枠・一組連番」からは9.3万のこの日の法則最高配当を輩出。また、お勧め術としてきた「1番人気3着付け」からも5万という適度な配当も出ていた。阪神では3レースのみの出現に終わったが、うち2回を「同枠・一組連番」が占める結果が目立っていた。

一年間好調を持続してきた「同番」は、残念ながら最終日は中山での1回のみ。その1回では、1番人気が勝利し、その1番人気との人気薄(9番人気)「同番」が3着に入ってのもの。軸馬との人気薄・同番は、最終日唯一の出現でも存在感を示した。

今秋絶好調の「ALL連番」は、最終1日だけでも3レース出現と好調ぶりを示した。3回すべてで「1番人気絡みのALL連番」で、オール万馬券。最終日も少額「ALL連番」で遊べたのではなかろうか。

では、最後に2021年の総括として年間データと傾向を記しておこう。まず年間データは下記の通り。

通期
-東日本西日本第3場合計出現率(%)
ALL連番100114812958.5
一組連番572543455157045.4
同番1521159536210.5
合計824772631--
出現率(%)64.864.364.1--
通期:1日平均出現回数
- 東日本 西日本 第3場
ALL連番 0.9 1.1 0.8
一組連番 5.4 5.4 4.7
同番 1.4 1.2 1.0
上半期
-東日本西日本第3場合計出現率(%)
ALL連番4064411458.3
一組連番28528323280045.7
同番71634417810.2
合計396410317--
出現率(%)63.565.762.9--
夏季
-東日本西日本第3場合計出現率(%)
ALL連番181518517.9
一組連番1208412032450.0
同番3018237111.0
合計168117161--
出現率(%)70.069.667.1--
下半期
-東日本西日本第3場合計出現率(%)
ALL連番423522999.4
一組連番16717610344642.2
同番51342811310.7
合計260245153--
出現率(%)63.760.063.7--
東日本
東京・中山、夏季は福島・新潟
西日本
阪神・中京、夏季は小倉
第3場
福島・新潟・小倉・中京(西日本が阪神開催時)、夏季は札幌・函館
重賞レース
-ALL連番 一組連番 同番 全回数
重賞回数 7 50 16 127
重賞出現率 5.5% 39.4% 12.6% -
全配当データ
単位(¥)ALL連番 同番
3連複 3連単 3連複 3連単
平均配当 17,605 96,094 27,774 211,843
最高配当 362,530 1,556,320 1,619,910 20,738,890

※一組連番はデータ過多につき割愛、最高配当は3連複103万・3連単1,004万

重賞データ
単位(¥)ALL連番 同番一組連番
3連複 3連単 3連複 3連単 3連複 3連単
平均配当 46,137 324,934 34,223 193,664 29,539 237,347
最高配当 135,900 1,228,010 338,400 1,944,140 282,710 3,393,960
最終Rデータ
最終R万馬券 内訳
全出現回数 出現率 10万以上 出現率 100万以上 出現率
239 83.0% 66 22.9% 5 1.7%

年間「組み合わせ別」表で目につくのは、コラムで度々「昨秋以来好調の『同番』、今秋好調の『ALL連番』」と記した通り、今シーズンのこの2組の好調さが表れていると思う。場別では、年間通じてほぼ平均的な出現率となった。

全体の平均配当と最高配当は、「同番」の破壊力がやはり顕著であった。また、データ過多のため「一組連番」は全体平均を割愛したが、最高配当は「同番」を凌ぐ1,000万オーバーを記録した。さらに、読み始め読者やYoutube「馬券的塾」視聴者には度々「重賞だけでも試してみては・・・」とお勧めしている重賞でも、平均・最高配当ともに「その価値はある」ことがお分かりいただけるのではないだろうか。

「万馬券の宝庫」として思い切った買い方をお勧めしている「最終R」は、今シーズンは上げ下げ激しかったが、「100万オーバーの破壊力は昨シーズンに比して乏しかった」データとなった。ただ、10万超であれば法則出現率だけでも「22.9%」、つまり5回に1回以上は期待できる。3場開催時であれば「土日で1回」は期待できるので、やはり「狙う価値はある・・・」と思う。

読者諸兄はもちろん、「最近当たらない・・・」とお悩みの諸兄には、お正月にでもゆっくりご覧いただいて、2022シーズンの作戦参考にしていただきたいと思う。