新年最初の重賞として行われる金杯ですが、東の金杯となる中山金杯は今年で71回目を迎える歴史のあるレースの1つなっています。
ハンデ戦のG3というとメンバーが小粒になりがちな印象もありますが、過去10年の勝ち馬を見ると、昨年のヒシイグアスは暮れの香港カップでグローリーヴェイズの2着に入るなどこのレースをきっかけに力をつけてきた1頭です。
また、2015年のラブリーデイ、2019年のウインブライトはともに後にG1を制しており、毎年大物を輩出するレースというわけではありませんが、一年の計を金杯に見ているのはファンだけではないということで、先物買いといえる大物が出てくるレースとして今年も注目です。
暮れの有馬記念をエフフォーリアが制したように、今年の明け4歳勢は強力であるという評判通り警戒しておきたいところです。今年はステラヴェローチェ、ヴィクティファルスが登録しており、ステラヴェローチェは有馬記念に出走していることもあり登録のみと思われ、ヴィクティファルスに人気が集まりそうですが、スプリングS勝ちの実績は評価できるものの、芝2000m以上では結果が出ておらず、危険な人気馬になる可能性もあります。
そこで、人気は割れそうですが、注目したいのがエフフォーリア、キラーアビリティでG1を連勝中の横山武史騎手騎乗のヒートオンビートです。
関西の有力厩舎からも依頼を受けるようになり昨年は飛躍の1年となりましたが、勢いそのままに今年も結果を出せるかどうか、ヒートオンビートは前走のチャレンジカップ2着からの参戦で流れもいいときに騎乗依頼を受けているだけに、ここも注目したいところです。
中山コースは初参戦となりますが、目黒記念2着など輸送も苦にしない馬だけに、単勝に妙味がある1頭といえそうです。